大空に舞う白雪第２章 (ページ1)

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第49話　ビスケット？ページ1

貴) 「んー！とっても気持ちいい朝ですわ！お出かけ日和ですわね。・・・あら？」

キラキラと輝く太陽の光が窓に差し込み照らされながら廊下を歩いているとふと目に入る中庭

ガラスでできた扉を開けると

芝生と数本の木々が風に吹かれそのままこちらにやってくる

貴) 「やっぱり何度来ても素敵な場所ですわね。」

ここは私のお気に入りの場所の一つ

広い芝生の真ん中でまた伸びをしていると何かの鳴き声が聞こえた

よく耳をすますとニャーと言う声

猫？

辺りを見回すとすぐそばの茂みがカサカサと揺れ一匹の真っ白な猫

貴) 「まあ！可愛い！」

しゃがみそっと手をのばすと人なつっこいのかすぐによってきて手に頭を擦り付けてきた

そのまま猫と遊んでいると

ガチャっと扉の開く音がして振り返るとランポウさんがいた

ラ) 「・・・あっ！？！？」

貴) 「あらランポウさん。」

ラ) 「おっ俺様は何もやってないんだものね！別に何も！」

急に慌ててどうしたんでしょうか？

それと私がいると気づいた瞬間手に持っていた何かを隠したみたいですし・・・

貴) 「あっあの・・・？」

私が声をかけるだけでビクッと肩を大きく震わせる

貴) 「どうかされたんですか？何か持っているようですし・・・。」

そのとき私の手にじゃれていた猫がランポウさんのもとへとよった

ラ) 「あっ！？」

すると何か見つけたのかランポウさんが後ろ手に回し隠した何かに飛びつき散らばってしまう

貴) 「だっ大丈夫ですか？！」

猫が飛びついたことでぐらつきそのまま尻餅をついてしまったランポウさんに駆け寄って手を差し出した

ラ) 「いてて・・・ありがと・・・・。」

小さく呟き落ちたものを拾い出したランポウさんに続き私も手伝った

貴) 「ビスケット？」

貴) 「もしかしてその猫にあげようとしてたんですか？」

ラ) 「うっうん。この猫がここに住み着いちゃったから買ってたんだけど、Gに怒られちゃって、内緒にしてたんだけど・・・・。」

続く

第２章でもよろしくお願いします！

byミユツナ