大空に舞う白雪第２章 (ページ17)

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第65話　いつの間にかページ17

貴「あの…ジョット？本当によろしかったのですか？」

ジ「気にしないでくれ。俺からのボンゴレ加入祝いだと思って受け取ってくれたらいい。」

そう言って微笑みながら彼はコーヒーを口に含んだ。

貴「とても嬉しいですわ。でも、やはり尽くしすぎてもらうのも性に合わないと言いますか…。

こんなに豪勢なお料理を御馳走になって、この服だって見立てて頂いた上にお支払いしてもらって…。」

タルボさんの店を出てからまた案内されるままについていくといつの間にか街の服屋で試着をされていて、気づけば私には新しいワンピースが見にまとわれていて、

その格好のまま(会計はいつの間にかジョットが支払っていた)市場の方に連れていかれ、魚介料理が有名のレストランで食事をしていた。

ジ「俺が好きでやっているんだ。気にすることはない。」

「好き」という言葉にいちいち反応してしまう私はずいぶんと彼に惚れてしまっているようだ。

ジ「前にエレナが買ったレモンイエローのドレスも似合っていたがそのアイシーパープルもよく似合っているな。」

貴「本当ですか？あまり着たことのないタイプなのでよくわからないのですが…。」

ノースリーブとまでは行かないけれど肩のほとんどが見えていて、膝丈のワンピースは私が今まで着たことのない色合いで形だった。

貴「何から何まで本当にありがとうございます。なんとお礼を言ったらいいか…。」

ジョットが好きなものってなんでしょう？

それとも何か作って上げた方がいいのかしら？

でもそれだと普段のお茶タイムと変わらないし…。

ジ「ふっ…なら俺にもう少しだけ付き合ってくれるか？」

貴「変わらないですわね、ここも。」

ジ「ああ…。」

目の前に広がるオレンジ色に染まった海を眺めながら砂浜を並んで歩く。

そう。

ここは私たちがはじめて出会った場所。

続く