love at first sigh (ページ14)

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story13 ページ14

私の気持ちが、
カレのよりも、
1グラム多いだけでも、不安なんだよ。

ーーー

そして翌日。

秀人に久しぶりに会える週末がやってきた。

昨日の夜、秀人くんからLINEで今日の10時に迎えに来るって連絡がきた。

その時間に合わせて早めに起きて、朝からシャワーを浴びて、軽くご飯も食べて、念入りに化粧をする。

服装はチュニックワンピースにした。
青と黄色のグラデーション染の夏らしい色合いがとても綺麗なワンピ。
それにヒール高めのサンダルに合わせた。

久しぶりに会うんだもん。
やっぱり少しでも可愛いと思われたい。

最後に合わせるのはアクセサリー。

...ピアス

卓くんの言葉を思い出した。

試したりなんかしない。
だって秀人には疑わしい事なんて何もしていない。

卓くんの言葉を振り払うかのように、ピアスを身に付けた。
ちょうどその時、秀人から"着いたよ"とLINE。

時間は丁度10時。
几帳面な秀人は約束した時間は必ず守る人。

しばらく会っていない内に、変わってなくて良かったとホッとした。

急いで家を出て、秀人が待つ場所に小走りで掛けて助手席に座る。

｢おはよう心愛！やっぱり可愛いね心愛は｣

『久しぶりに会えるから、ちょっと張り切りすぎちゃった』

｢そんなに楽しみにしてたの？って言う俺もそうだけど、笑｣

そう言って私を見ながらハニカム秀人。
やっぱり、かっこいい。

｢とりあえずお昼食べに行こっか？｣

『うん！』

｢心愛、最近仕事どうなの？｣

『あ、そう言えば私、移動することになったの。次の配属受付になっちゃって』

｢受付？心愛が？
心愛の会社は大手だから、いろんな奴が来るんだろ？
心愛に変な虫がまとわりつかなきゃいいけど...｣

『何言ってんの、つかないよ』

つかない、よ。

平野くんとは顔見知りになった仲になっただけ。

秀人との時間は楽しすぎて気付けば、日が暮れて来た。

『すっかり夜になっちゃったね。
この後、秀人の家に行くよね？
夜ご飯、私作るからスーパーに寄っ、』

いつもデートの後は大体秀人の家にお泊まりするのが私達の定番。
なのに、私の言葉を遮るのように...

｢今日は心愛の家にしよっか｣

『私の家？どうして？』

｢たまには心愛の家に行きたいなと思って。ダメ？｣

『ダメじゃないけど...』

｢じゃあ、決まり！｣

『...うん』

はっきりとした理由はないけど、何かがいつもと違う。