story 42 -haruki- ページ42
輝いてた、
"光"より眩しいぐらい。
ーーー
AのFINAL LIVEが無事に終わったのを、
最後までVIPルームで見届けた。
やっぱあいつは"光の中"が似合う。
ファンの皆が帰って行った後、
VIPルームから出て、客席に座る。
FINAL LIVEだけあって、
ステージ構成は派手に造られており、
客席に落ちてる銀テープを手にすると、
｢A WAKAYAMA FINAL LIVE 2019｣
と書かれていた。
｢来てたのか、遥輝。｣
｢北原さん…｣
｢不思議なもんだな。
こうなるんじゃないか、って、
何となく予感がしてたんだ。｣
｢…俺があいつの、
"光"を奪ってしまったんかな…｣
｢あはは。笑
お前らしくない発言だな。笑
あいつは歌うことより、
お前といることの方が、
やっぱり"幸せ"なんだよ。
だから、あいつはこの選択を選んだんだ。｣
と言って、センター席に座る俺の隣に、
北原さんも座り、目線は俺と同じく、
幕が降ろされたステージを見つめていた。
｢だとしたら俺もです。
あいつが現れてからの俺は何でも出来た。
泣かせたり、不安にさせたりしたけど…
体の底から力が湧いてきて、
それに動かされて、色んなことも見えてきた。
あいつが必要なんです。
例え"光"が似合ってるあいつでも、
俺のAとして、傍に一生置いときたいんです。｣
｢ふっ。独占欲強いな。笑
でも、いいんじゃないか?
それがあいつに対しての愛し方なんだろう?｣
｢北原さん、俺を憎んでますか?｣
｢何でだ?｣
｢俺があいつの光を奪ったから…｣
｢そうだな。憎むよ。｣
｢…やっぱり。｣
｢あはは、冗談だよ。
あいつの光を奪ったんじゃなくて、
逆にあいつにお前が"光"を与えたんだ。
だから、感謝しなきゃいけないのは俺の方。
遥輝、あいつの"幸せ"をさ、お前に託すよ。｣
｢北原さん、
俺、今日あいつにプロポーズします。｣
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m2(プロフ) - キュンキュンします^^* (2020年1月30日 16時) (
レス) id: 85c669e5c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haru | 作成日時：2019年8月20日 19時
