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story 28 ページ28

真実が、
誰の目にも、
同じ様に映るといいのに。

ーーー


「で、Aちゃんに、

謝らなことがあると。

実は、昼飯一緒に食うてやれんのよ…苦笑」



『どう言うことですか?』

「今日ここで試合があるけん。笑」

『え!?』

「本当にデートやと思うた?笑」

『思ってません!』

「デートしたか相手は俺やなかもんね?笑」

『…卓さんって意地悪な人なんですね。』



「そう?笑

で、実はもう昼飯用意してあるんよ。

オススメはカレー言うたけど、Aちゃんは、

西川遥輝故郷和歌山の味わい弁当ね!

飲み物は、ピーチカクテルとデザートは、

いちごクレープと、増毛りんごパフェ。

あ、遥輝のオリジナル豆皿もついてるから。笑」




と、お店の人から袋を受け取ると、



「行こ。」



と言われ、卓さんの後を着いて行くと、
"遥輝シート"って書かれてる1番前の席に、
私を座る様に指示した。



「じゃあ、ここでゆっくり食べて飲んで!

俺、戻らな、もうじきウォームアップが始まるけん。」




『…卓さん、

私達、別れたの知ってますよね?』




「知っとるよ?」



『じゃあ、

何で私をここに連れて来たんですか?』




「遥輝とAちゃんが、

まだ、互いに必要としとるから。

遥輝ね?

"俺の10年先のビジョンが見えへん"

"あいつを幸せにする自信がなくなった、

やから、好きの気持ちが浅いうちに別れた方が、

あいつの為になると思って"って言うとった。

だから、Aちゃんの幸せ考えて、

あいつ、あー言うたんよ。」



『そんな、私の幸せは…』



「うん。Aちゃんの言いたいこと分かる。


だから、俺も言うたんよ。


"お前が決めることやなか"って。」




『卓さん、遥輝のことで

いつも、巻き込んでしまってごめんなさい。』




「Aちゃん、

好きな奴と離れるのが辛かとは男も一緒ばい。

あいつ、絶対大きくなるよ。

泣いたAちゃんの為にも…

Aちゃん、この試合遥輝だけを見てて。

そしたら、今日は勝ち試合になるけん。笑

それと、今日、Aちゃんが来よーこと、

あいつ知ったら…笑」




『?』



「いや、何でもなか。笑

じゃあ、」







と言って、少し含み笑いをして行ってしまった。

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m2(プロフ) - キュンキュンします^^* (2020年1月30日 16時) (レス) id: 85c669e5c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:haru | 作成日時:2019年8月20日 19時

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