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story 25 ページ25

男の人はな?

どんなに好きな相手がおっても、

自分の将来や、夢の方が、

大事に見えてくる時があるんよ。

それでも今みたいにAは「幸せ」って言える?


ーーー


今頃になって母が言ってた言葉が、
私の心にグサッと刺さる。



あの時の私は、
胸を張って「言える」って、
言ってたっけ?



今、同じ質問をされたら、
私はなんて答えるんやろう?



初めて遥輝がくれたプレゼント。
離れてる時も傍にいられる様にと、
探して来たのは遥輝やった。



遥輝が付けてくれたブレスも、
あの日から1度も外してない。



物と同じ様に、人間(ひと)も、
どんなに大切に扱ってても、
傷が付いたり、壊れたりするモノ
だから、修復には時間が掛かる。


いっそのこと、
"恋"も"人の気持ち"も、
使い捨てならいいのにね。



なら、こんなに悩まずに済むのに。



私の心はいつも輝いて、
満たされることを覚えたけど、
ダイヤモンドさえガラス玉になる。



あんなに大事だった幸せな時間も、
遥輝の笑った顔も、匂いも、全て、
いつか"思い出(過去)"に変わる。



一日中ずっと、
遥輝がくれたブレスとスペアキーと、
鳴らないスマートフォンを見つめる。
履歴の"遥輝"と言う文字さえ今は愛しい。



…何やってるんやろ?
アホみたい。



雨の匂いを感じても、
傘なんて持って出掛けたりしない。

先行きが不安な世の中でも、
遥輝がいればそれで良かった。



遥輝と同じ色の髪を染めた日、
「似合うやん」って、
言ってくれた何気ない言葉だったり、
聞き慣れたあの笑い方。



眠れない夜も電話したら、
遥輝の声がいつの間にか、
眠り薬みたいになってた。
それは魔法みたいに…



この先、遥輝じゃない
誰かと出会って、
その誰かに抱かれてる時も、
遥輝のこと考えてる様な、
最低な女になるよ私。



そんなこと考えながら、
ずっと、にらめっこしてたスマホが、
突如、部屋中に鳴り響く、









「もしもし?」

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m2(プロフ) - キュンキュンします^^* (2020年1月30日 16時) (レス) id: 85c669e5c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:haru | 作成日時:2019年8月20日 19時

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