変わらない答え ページ44
「どうしてゆづにそれがわかるの？女の子なんてわかんないもんだよ？」
「どういう意味？」
「ああいう優等生タイプほど一途に突っ走ることもあるだろうし、変わったとこもあるだろうし」
「それ、多分俺も散々言われてきたわ。陰で」
「いや、そういうわけじゃないけどさ！！」
マズいと思ったのか、姉は焦りまくっている。
「焦るなよ。逆に傷つくわ」
「うーん。いい子そうだし信頼出来そうって思ったけど、いろいろ下手なのかもしれないね。私はちょっとあんたが心配。あんまり上手くやれない子だと苦労しない？」
「…そーかも」
異様に上手くやれる女なんてよっぽど信用出来ねえけどな、という持論はとりあえず伏せる。
「ま、最後は結局、直感が頼りなんだけどね。ていうか、どっちみち自分のやりたいようにしか出来ないから。結婚相手なんか特にそうだよ」
「ふーん。わかんねえけど、それは」
「わかってると思うけど、トラブルにだけは気をつけて。なんかあったらすぐ相談！後はやりたいようにやれば？お母さんには…黙っとく」
「うん。サンキュ」
小声でそう言ってダイニングを出る姉の背中を見送る。
なんだかんだ言っても最後は信じてくれるのも姉だ。
有名になった今は、家族が一番信頼できる。
というか、心から信頼できるのは家族だけだ。
なのに…。
全然本当のことを言わないAさんのことを
俺はずっと信じてる。
嫉妬して疑うようなことを口走ったことはあっても
心の奥ではずっと信じてる。
出会った時から今でもずっと。
それがきっと、俺の変わらない答えだ。
ポケットからスマホを出してもう一度Aさんとのトーク画面を見る。
そのまま自室に戻ってベッドに腰を掛けた。
動かないトーク画面は俺を焦らせる。
上を向いて溜息をつく。
溜息も、もう何回目だ？
何をそんなに焦ってんだよ。
たかが１日返事が来ないだけじゃねえか。
返事をよこさないのは忙しいから？
それとももう俺を切るつもりだから？
今この瞬間、遠くへ行ってしまうような気がして。
わずかに繋がっているはずの糸をたぐり寄せるように通話をタップする。
呼出音が繰り返される間中、
訳の分からない焦りがますます募っていく。
出ろ。
頼むから、電話に出ろよ――。
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らっき(プロフ) - ハルナさん» いつもありがとうございます(^^)注釈付きってどんなだかドキドキしてますが、雰囲気も楽しんできます！ボアブルゾン買ってないから浮かないか心配ですが、精一杯応援してきます。 (2023年2月23日 6時) (
レス) id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
ハルナ(プロフ) - いつも、更新楽しみにしています(^^)GIFT！！！楽しんで♡ (2023年2月22日 23時) (レス) id: d0ddbcd444 (このIDを非表示/違反報告)
らっき(プロフ) - エミルさん» こんな展開お好きでしたか！笑 ありがとうございます( ；∀；)そうそう長くはしないので主人公を許してやって下さい。登場人物たちのこれからをもしよかったら追ってみて下さい(^-^)/コメントありがとうございました(*^^*) (2023年2月4日 5時) (レス) id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
らっき(プロフ) - ハルナさん» 主人公ウジウジしてますが嫌わないでやって下さい（笑）好きな人と自分に合う人って違う場合があるなーなんて。ダメダメ、羽生さんを幸せにしないと！いつもありがとうございます(*^^*) (2023年2月4日 5時) (レス) id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - こういう展開、わりと好きです(笑)この後、結弦くんがどうでるのか？ヒロインの気持ちがどう変わるのか？楽しみにしていますね。 (2023年2月3日 22時) (レス) @page42 id: 68edaa3183 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らっき | 作成日時：2022年10月26日 14時
