ニノside56 ページ9
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翔ちゃん半分も食べれてない…
さっき顔色も悪かったし、胃にきてるのかな…
俺は片付けをして、翔ちゃんの部屋でご飯を食べようと思い自分の分を持って和室に行った…
ドアを開けたとき俺の目に飛び込んで来たのは顔を真っ青にして口に手を当てた翔ちゃんだった…
二「翔ちゃんっ！！」
翔「っ…ぅ…」
二「吐きそう！？…誰か！！袋持って来て！！」
俺はリビングに向かって叫び、刺激しない様に背中を摩る…
二「翔ちゃん、我慢しないで出していいよ？」
翔「っ…」
もう限界だろうからそう言ったんだけど、翔ちゃんは小さく首を横に振る…
智「袋持って来たよっ！」
二「大野さん！ありがと！」
袋を翔ちゃんの口元に持って行くと、勢いよく戻し出した…
翔「っうぇ…はぁ…はぁ…ぅ…」
智「翔くんっ頑張れ…」
俺らは必死で吐き気に耐える翔ちゃんの背中を摩り続けた…
翔「…はぁっ…ごめ…も…いじょうぶ」
智「よしよし。よく頑張った！」
二「翔ちゃん…一人にしてごめんね？」
翔「ううん…ニノ…の、せいじゃない…から」
その後、口を濯いで力尽きたように横になった翔ちゃんはさっきより明らか熱が上がっているのがわかる…
荒い呼吸を繰り返す翔ちゃんを見るのは正直辛い…
でも、一番辛いのは翔ちゃんだから…
そう思って切り替える…
二「翔ちゃん？熱測ろう？あと、今寒い？」
翔「もう、さむく…ない…」
二「そっか、じゃあこれからは下がって行くかな^ ^」
「だといいね」と言って辛そうな顔のまま微笑む翔ちゃんがとても儚く見えた…
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作者名：aki | 作成日時：2014年7月30日 22時
