潤side62 ページ15
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今日はみんなゆっくりだからみんなで病院に付き添うことになった…
智「よしっ、そろそろ行こうか。」
潤「うん。翔くん歩けるかな？」
智「歩けると思うよ…」
俺とリーダーで和室に行って、翔くんに声をかける。
智「翔くーん。病院行くよ？」
翔「あ、うん。みんな来てくれるの？」
智「うん。今日はみんなゆっくりだから。」
翔「そっか…なんか、ごめん、ね？」
智「全然大丈夫だから。謝らないで？ね？」
翔くんはそれでも申し訳なさそうな顔で身体を起こした。
翔くん…
俺らが言って欲しいのは、そんな言葉じゃないんだよ？
そんな顔して欲しいんじゃないんだよ？
俺ら、迷惑なんて思ったことないよ？
助け合うのは当たり前。
迷惑かけるのはお互い様だから。
だから………君には笑っていて欲しいんだ。
………………君には
″ありがとう″って言って欲しいんだ。
いつか、分かってくれるかな？
翔くんが俺らと同んなじ状況になって初めて気づくんだろうな…
俺らの気持ちに…
あなたはそんな人だから。
人一倍、人に気を使う人だから…それが、15年過ごして来た仲間だとしても。
ね？今だって…
まだキツイくせに…自力で歩こうとして。
フラフラして危なっかしいよ…翔くん。
そんな強がらなくてもいいよ。
今日ゼロなんでしょ？そんなとこで体力使わないでよ…
ねぇ…
ーーパシッ
気付けば翔くんの腕を掴んでた。
その腕はちょっと前より少し細くなってた。
翔「じゅ、ん？」
潤「肩、貸すから。いい加減頼ってよね。」
俺が照れ隠しにぶっきらぼうに言った言葉も、その優しい笑顔で受け止めてくれる…
痛めてない方の腕を俺の肩に回して…
ゆっくり…ゆっくり、歩いた。
翔くんの体温は平熱まではまだまだだけど…
多分、もう下がるよ。
最後まで、支えるから。
俺には頼らないかもしれないけど。
影で支えるよ。全力で。
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作者名：aki | 作成日時：2014年7月30日 22時
