ニノside58 ページ11
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大野さんが出て行った後…
翔「っ…はぁ…にのっ…ごめ…ね…」
ニ「謝らなくていいから…ね？」
翔「ん…げほっ！げほ、ごほ！はぁ…げほっ」
急に咳こんでしまった翔ちゃんの背中をさする…
明日のゼロ行けるのかな…
翔ちゃん、治るよね？
まだ戻しちゃうのかな…
俺の頭に浮かぶのはこんな不安ばかり…
大野さんの前では冷静を装ってたけど、実際はそんなことなくて、内心すごくテンパった。
翔「…はぁっ…はぁ…げほっ」
ニ「翔ちゃん…」
時折顔を歪めて荒く息をする翔ちゃんはこっちまで苦しくなって来そうなほど辛そうで…
自分の無力さを感じた。
智「ニノ…」
ニ「あ、おーのさん…」
それと、潤くんと相葉さんも。
潤「俺らで考えたんだけどさ
今日は、交代しながら翔くんに付きっきり
で看病しない？」
ニ「俺は全然大丈夫ですけど…」
潤「じゃあ…決まりね。」
うん、それならみんないるし…
雅「あ、でもね！ニノには…もうちょっと休んで欲しいんだ！」
ニ「え？俺は…そんな、大丈夫です…よ？」
智「それじゃあ今から熱測って？」
自分では普通に元気だからすんなり熱を測った。
体温計が鳴り、平熱であろう数字を見ると…
ニ「…っ？」
智「見せて？」
大野さんが俺の手からそれを抜き取る…
智「やっぱり…ニノは気づいてないかもだけど、身体は正直だから…」
ニ「いや、でもおれっ…」
潤「ニノ…気持ちはわかるし、自分ではわかんないかも知れないけど…」
智「今日しっかり休んで、一緒に翔くんを病院に連れてくんでしょ？」
ニ「わかりました…翔ちゃんをお願いします。その代わりっ、人手が足りなかったり、なにかあったら、遠慮せずに起こして下さい。」
智「うん…わかった。」
結局三人に宥められて俺は寝ることに…
まあ同んなじ部屋にいるんだし、騒ぎがあれば気付くからね…
ここはみんなの優しさに甘えさせてもらおう。
そう思い、俺は目を閉じた…
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作者名：aki | 作成日時：2014年7月30日 22時
