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vol 35
私は渋々ポッキーを口にくわえた。
翼との距離はわずか15cmくらい。
私は必至に平常心を装い少しずつ食べ始めたが、翼はというととても食べるのが早く、気付けば鼻筋がくっつくくらいの距離には達していた。
若「おい美門やめろ!!」
上「それ以上はだめだ!」
周りからの声など聞く気もないかのよう。
翼は私の唇に
_触れた。
そしてその瞬間に私たちは引き裂かれ、翼は集団リンチみたいに囲まれて、色々なことを言われていた。
私はというと、恥ずかしさのあまりに縮こまってしまった。
__あれが、キスというもの。
そう考えると、さっきの光景がフラッシュバックしてきた。
…私、さっき、翼と__
頬は赤く染まり、なんともいえない感覚が私を襲った。
今まで生きてきて、キスなんてしたこともなかった。
なのに、13歳で、
私はファーストキスをしてしまった。
“唇の感触”
覚えていなくていいような事は、きっちりはっきり覚えてしまっていた。
“柔らかかった”
その時の翼の顔は一際美しく、まさに“妖美”
妖しく、そして、
美しく。
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未胡成(プロフ) - ドキドキしすぎて心臓がヤバイし、アーヤの心情の表し方が原作と似ていてすごいと思いました!続編楽しみにしてます! (2020年3月1日 13時) (レス) id: 1aec104bc7 (このIDを非表示/違反報告)
衣咲 - 読んでいてすごく楽しかったです。早く続きが見たいです!他の作品も読んでみますね。頑張ってください!応援しています☆あ、そういえば、私も小説を書いているんですけどなかなか上手くいかないんです...。どうしたら上手くいくんですかね? (2018年6月6日 20時) (レス) id: c5db56e3ea (このIDを非表示/違反報告)
まじゅ - 若泉 薫さん» え!嘘!本当ですか?!とっても嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2018年5月11日 23時) (レス) id: 1ec5a6ece7 (このIDを非表示/違反報告)
若泉 薫 - 実は、このお話を見つけたの、作成されてからから3秒後でした!それからずっと読んでいます。楽しみです! (2018年5月11日 21時) (レス) id: 9a2a9e1aad (このIDを非表示/違反報告)
まじゅ - 影さん» ありがとうございます!!了解しました!もしかすると結構遅くなってしまうかもしれませんが… これからもよろしくお願いします! (2018年5月3日 18時) (レス) id: 4ad1dad7b3 (このIDを非表示/違反報告)
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