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「お先失礼します。」
「お疲れ様です。」
今日は残業。
先に帰ってく同僚や後輩を横目に
パソコンにデータを打ち込んでいく。
気づけば20時前。
「お疲れ様です。」
まだ残っているらしき人達に声をかけて会社から出る。
いつものBARでも行こうかな。
なんだかんだで1週間行けてない。
そう思って足を進める。
あ、BAR行っても亜嵐はいないよね。
撮影で忙しいって言ってたし。
方向転換。帰ろう。
その時目に付いたのはお洒落な外装のお店。
この道は亜嵐といつものBARに行く時だけだから
ほかのお店なんて全く見てなかったな。
ForeverKlaxon、ね。
BARなのかな。
入ってみるとカウンター席の一番奥で
お酒を嗜んでいる男性一人。
「こんばんは。
宜しければカウンター席へどうぞ。」
あとは、歳上のマスターさん。
「お仕事帰りですか?」
「そうです。看板が目に入って。
とっても素敵な雰囲気…」
「ありがとうございます。」
嬉しそうにそう言うマスター。
「マスター。」
一番奥に座っている男性が声をかけたみたい。
どこかで聞いたことがある声のような。
「お任せで。ロングのカクテル。」
「かしこまりました。度数すごい高いやつね。」
「やめてくださいよー。まあ呑めますけどね。」
笑い混じりにそう言う男性とマスターの態度から
常連さんなんだろう。
そういえば私、なんにも頼んでない。
メニュー表みたいの見ても
英語ばかりでよくわからないし。
こういう時は亜嵐に任せてたしなあ。
「お作りしましょうか?」
メニュー表をぼーっと見つめてると
気づけばマスターが目の前に。
「お願いします。カクテル、、
甘くて呑みやすいのを…」
「かしこまりました。
美味しいカクテル。______お任せ下さい。」
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作者名:ちゃんこなべ。 | 作成日時:2019年2月27日 9時