天内理子の親友【呪術廻戦】

アラート ページ16

…来ないなあ

んー忘れられた？そうだったから悲しい泣いちゃう

でも黒井さんも帰るときこのバス停使うだろうし

もしかして歩いて帰った？

ガチメイドはやる事も規格外か…？

なんて考えてたら、さっきすれ違ったガチムチのイケメンが帰って来た

その人はなんだか凄く機嫌が良くて、ニヤニヤ笑みが抑えられてなかった

『(なんか、近づきたくない…)』

気味の悪い笑顔

例えるなら学校の先生がクラスメイトの栄光をあたかも自分のものの様に自慢げに話してる時と一緒

自分に酔っている大人の顔

私がここにきてから3本目のバスはさっき行ってしまい、次のバスはまた1時間後

なのに男の人はベンチに座る様子もなく、鼻唄歌って立っていた

そうしてると黒い車がやってきた

多分、男の人の迎え

？「終わったのか」

？「やー余裕余裕」

他人の話なんて興味ない

私は私の世界が安泰ならそれでいいから他人がどうなろうが世界がひっくり返ろうがどうでもいい

でもそのどうでもいいがどうでとよくなくなった

チャリーンって落ちた音がした

車がさった後に音がしたものを見たらそれは

『…え、な、なんで？』

私が理子ちゃんに誕生日プレゼントってあげた髪留めのアクセサリーの部分だった

同じものなんてない、私が一から作ったやつ

嫌な予感がする、頭がぼーっとしてる何も考えられない

『…っちーちゃん助けて！』

慌ててちーちゃんを出す

あればちーちゃんが出した呪霊の糸を使って紡いだ

だからちーちゃんは髪留めの場所がわかる

手が震えた

大丈夫、そんな事ないよ、たまたま拾っただけかもだって

じゃああの人からした血の匂いは？

疑いが確信に変わりそうな時、ちーちゃんはゆっくりと理子ちゃん達のいる建物とは逆の方向を指さした

『(そんなはずないそんなわけないだってだって…！)』

確かにあそこでお別れした

私は来れないからって言われてずっとバス停にいた

あそこからバス停までは一本道、森を通らない限り帰れない

理子ちゃんは虫が嫌いだから森を通って帰るなんて絶対に言わない！

階段を駆け上がる

何本もの鳥居を抜けて、走って走って走って

抜けた先に待っていたのは地獄

ボコボコに破壊された建物と血だらけの悟さん

最悪を、想定した

私にとっての最悪、それは「理子ちゃんのー」

ないないない！って思ったけど

どんなに走っても理子ちゃんはいなくて

黒井さんも殺されてて…

『〜〜！！ちーちゃん！！』

どこかでアラートが鳴った

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