天内理子の親友【呪術廻戦】

ころしてやる ページ31

『た、だいま』

いつもよりちょっと大きい声を出した

シーーン

鍵は空いてたからお母さんいる絶対に

チラッて悟さんの方見たけど俺のことは気にすんなって言われた

気にしない方が無理なの分かって

テレビの音が聞こえるリビングのドアを開ける

そしたらお母さんはソファでテレビ見てて、私がいるの分かってるのに見えないふりしてる

お母さんが怖い、話しかけたくない。でも

『た、ただいま！』

勇気振り絞って大きな声もう一回

そしたらすっごく鬱陶しそうにチラッてこっち見た

でそのまま悟さんのこともチラッてみて溜息

母「なによ別に挨拶なんてしなくていいから

あんた学校は？」

私のことなんて一切見ないで言われる

知ってるよお母さんが私に興味ないこと

『ちょっと体調悪くて、休んでて…』

母「体調悪くても男遊びはできるのね

はーやんなっちゃうわ

久しぶりに帰ってきたと思ったら男の紹介だなんて…とんだアバズレね。修斗とは大違い」

修斗は私の1つ上の兄でお勉強ができる優等生

いつも私と修斗を比べて馬鹿にするお母さん

ゆっくりと立ち上がったお母さんは私の髪を掴んで引っ張る

ぶちぶちぶちって何本か抜けて痛みで涙が出てきた

でもお母さんが怖くて私は昔からされるがまま

『い、いたいっ』

母「それに何よこの貧乏臭いヘアバンド

こんなのつけて可愛く飾ったつもり？馬鹿ねえ

変なメイド連れた醜女の友達と夜遊びにでも行きなさい」

『しこめ…？』

母「あんたと同じの付けた三つ編みの女よ

いかにも男をたぶらかしてそうな顔してるものね」

え、え？

お母さんが馬鹿にしてるのってもしかして

『理子ちゃんのこと？』

母「理子だか里子だかどうでもいいわ。醜女のことなんて知りたくもない」

理子ちゃんが馬鹿にされてる

そう理解した瞬間カーッて頭に血が上る

何も言ってないのにちーちゃんが出てきて、お母さんの首に手をかけた

ころしてやる

死んだ方がマシって思うくらい後悔するくらい残酷に

強くそう思ったから

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