天内理子の親友【呪術廻戦】

呪胎 ページ21

『わあああああ！！』

泣いた、たくさん泣いた

普段クラスメイトに無視されても親に叱られても泣かないのは

学校に行けば理子ちゃんが私を励ましてくれるからで

私を元気にしてくれる理子ちゃんがもういないってわかったら涙が止まらない

私の泣く声に共鳴するように、ちーちゃんも唸り声をあげる

そしたら、バリンって背後で音がした

私の心もパリンって壊れた

ーーーーー

悟「おいやべえだろ！」

天内の連れのガキ

術式が珍しい程度の認知だったがこれはまずい

傑「おそらく本当にここにいる人間を殺す気だろう」

傑も怖気ずくほどのプレッシャー

ここまで禍々しい呪力を纏った式神が何をしでかすか分からない

悟「速攻で祓いてえけど手がふさがってんだよ！」

一瞬モタついた自覚はあった。けどその一瞬の迷いが最悪の展開を呼ぶ

パリン

割れた、式神の壺が

そこから出てきたのは呪胎

だがそんじょそこらのとはわけが違かった

黒目しかない呪胎は一気に成長した

6本ある手足と目しかないのっぺらぼう

そこまではいい、普通の呪霊と同じ

だが呪胎の身体から何か泥の様なものが溢れ続けてる

呪胎の身体からこぼれた液体が落ちた地面は液体状に溶け始めた

さらにそこから瘴気が上がり、それを吸ったパンピー共がバタバタ倒れ始めた

悟「おいおいおい待て！密閉空間でそれはやべえだろ！？」

傑「私がコイツを外に出して留める！悟は非呪術師の非難を！！」

傑が呪霊を大量に出して呪胎を無理やり外に押し出した

けど触れた先から溶けてるからいつまでもつかわかんねえ！

持てるだけ持って、浮かせて、パンピー移動させながら夜蛾先生に電話した

夜「もしもし悟か」

悟「せんせー天内の連れが暴走した！帳下ろす暇もねえ！！

あのガキこの辺の人間全部殺す気だ全員避難させろ！

最低でも20キロは立ち入り禁止だ！！」

何も聞かずに分かったって言ってくれる先生が唯一の救いだった

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