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しゃがみ込んで、ころころ笑う彼女に改めて右手を差し出す。
ゆうま「浦田です。浦田悠馬。」
彼女は俺の手をとって立ち上がると、煙に混ざった艶めかしい匂いがした。
「A、です。」
改まるとなんだか照れ臭くて。
きっとAさんもそう思ったのか、そのまま火を消した。
Aさんが煙草の火を消すのが、いつもの解散の合図。
名残惜しい右手の温度と、Aさんの笑顔。
「ゆーまくん、またね?」
ゆうま「また。Aさん、帰り気をつけて。」
振り向き様に少し笑って、Aさんは歩き出した。
…名前、知れた。Aさんって言うんだ。
多分、というか、きっと、Aさんはコムドットを知らない。(YouTube見なそうだしなあ)
だからこその温度感が心地よいのかも知れない。
焦らずいこう。この時間は俺しか知らない。
ここにくれば、Aさんに会えるんだ。
▽episode01_ひゅうが→←▽episode01_ゆうま
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作者名:aki | 作成日時:2022年3月24日 20時