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ラウンジではお酒やおつまみも頼めるようなので、そのままメンバーも共に過ごすことにした。
高級ホテルということもあり、年末でそこそこ人がいる中でも、他のお客さんの年齢層も高く、彼らを目に留める人たちがいない。
騒がれないということは、彼らにとっては一番の安息なのかもしれない。
「あ、みんないるぅ。」
やまと「お、A起きた?」
「はよ、やまと。」
ひゅうが「俺らもいるよー!」
ゆうま「びっくりした!Aいるの!」
あむぎり「まさかAちゃんも沖縄いるとは…(笑)」
「えへへ、サプラーイズ(笑)」
ゆうたの膝から起き上がり、テーブルを見渡して羨ましそうな顔をするA。
ゆうた「飲む?」
「ちょっとだけ!」
Aの分も追加で注文をし、テーブルの上にはなんだかんだでしっかり料理とお酒が運ばれてきた。
ゆうた「あ、これ店長さんから預かったよ、荷物。」
「ありがと!寝ちゃってた…、時差考えてなかった(笑)」
やまと「海外行ってたの!?」
「んーん、オンラインでインタビュー的なの受けてた!」
ゆうま「インタビュー的なの、ですか(笑)」
「再来週の号かな?乗るらしい。雑誌。あ、買ってね!表紙だから!!」
悪戯に笑うA。
雑誌の表紙という衝撃発言に5人とも驚きが隠せない。
ひゅうが「何の雑誌!?」
「TIMEっていう経済誌だから中身はつまんないかも(笑)」
やまと「まじで!?あのTIME!?」
「たまたまだよ、今年の業績良かったからかなっ。」
あむぎり「Aちゃんすごいなー…。雲の上の人だ…。」
「いや私からしたら300万人突破の君達の方がすごいんだけど…(笑)」
Aから見れば、同い年の大人気YouTuberは雲の上の人だ。また、5人から見たAは、大企業の社長で、不動産をいくつも持っていてショップやカフェを経営する経営者というのは雲の上の人だ。
そんな1人と、5人が、偶然にも出会った。
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作者名:aki | 作成日時:2022年3月24日 20時