Essential_01▼コムドット (ページ3)

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▽gaming_あむぎりページ3

あむぎり「んー…むむ……。」

PCとどれだけ睨めっこしても、ローディング時間は変わらない。

深夜2時半。隣でゆうたは爆睡してるし、ベッドで寝てるのはやまと。

個人の仕事も増えてきて、みんな疲れてるからなあ。

あー、今度の企画のオープニングどんな感じにしようかなあ。

もう一度画面を見直したって、ローディングのまま。

あむぎり「この時間ならいるかな…。」

いそいそと取り出したPS4。みんなが起きないようにヘッドホンをつける。

だいたい深夜2時から4時くらいによくいる、Aさん。

最近始めたFPSのゲーム。苦手だったけど、大ハマり中。

ボイスチャット昨日をオンにして、みんなの寝る部屋からは離れてゲームを始めた。

『お、あっちゃん！今日も夜更かしだね？』

あむぎり「Aさんこんばんは！Aさんもね(笑)」

もちろん会ったことはないし、顔も知らない。
そんなAさんと週に数回、深夜にゲームをする。最近の一番の楽しみ。

俺がまだ操作に慣れない頃から一緒にやってくれてたから、師匠みたいな人だ。

『あっちゃんそっちいったよー！』

あむぎり「了解！っし！倒した！！」

『おお〜！勝ったね！！あっちゃんも上手になったねえ。』

あむぎり「師匠に色々教えてもらったので…。」

『でた、師匠(笑)』

Aさんとゲームしてる時間が好きだ。
見たことも会ったこともない人相手に何言ってんだって自分でも思うけど、本当にこの時間が好き。

気づけば4時を回っていた。
いい加減動画のアップロードも終わるだろうし、いつもAさんはこのくらいの時間でログアウトだ。

あむぎり「じゃあそろそろ…、ですかね？」

『うん、そろそろだねえ。またね、あっちゃん。』

あむぎり「また！」

歳は同じくらいか、少し上か…、いや下の可能性も…。女の人ってことはわかるけど、後は全然わからないや。
仕事の話になったこともあったけど、YouTuberってことを言えなかったからなんとなくはぐらかして、Aさんもなんとなく不定期な仕事してるってことくらいしか知らないなあ。

彼女については、知らないことが多すぎる。

まあ、それでもいいか、今はまだ。
PS4の電源を落として、仕事へ戻った。