【REBORN!】君の隣に Ⅲ 《沢田綱吉》 (ページ43)

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137 効かない技ページ43

白「エヘ」

白蘭は、上空で満面の笑みをこぼした。

ツナ「……関係ない。」

話を聞いていたのか、ツナがゆっくりと立ち上がる。

ツナ「お前が何であろうと、どんな手段を使おうと……ここでぶちのめすだけだ。」

ツナの握られた拳、付けられたリングから凄まじい量の炎があふれ出す。

負けじと白蘭も対抗するように大量の炎を噴出させた。

白「その意気だよ、綱吉クン。
せっかく戦いに来てあげたんだから。」

ツナは地面を蹴るように跳ね上がり、白蘭の腹、胸……あらゆる所に攻撃を仕掛けた。

だが攻撃はひとつも効かない。

白「くすぐったいよ、綱吉クン」

そんな白蘭を見たツナは後ずさり、少し後ろに下がった。

白蘭のリングの炎圧はどんどんと強さを増していく。

白「僕のペットと遊んできてよ」

白蘭が出したのは、『白龍』と呼ばれる匣兵器。

ツナも同時に自分の匣兵器……ナッツを出し、白龍からの攻撃を逃れた。

まだまだ続く、白蘭と白龍の攻撃。

ツナに正面から突っ込んでいった白龍の攻撃は直撃か……と誰もが思った。

ス「直撃？！」

ツナは白龍を凍らせていた。

ディ「うまい！！
炎を凍らす、零地点突破初代エディション！！！」

ツナの初代である、ジョットの技を使い、難をまぬがれたツナとナッツ。

ツナ「いまだ、ナッツ！！
形態変化、攻撃モード！！！」

ナッツは、守備だけではなく、攻撃にも優れた匣兵器だった。

貴「……昔、ジョットが使ったもの……」

Aはたまに、自我を取り戻していた。

完全には戻れない……戻ろうとすれば激しい頭痛が襲い、Aを引き止めるのだった。

ディ「Ⅰ世がその昔、全身の炎を拳に集中させた究極の一撃を放ったとき……

グローブの形態も変化したという。」

ディーノの説明に、皆が反応した。

山「ツナのフルパワーっていったら……X BURNERと同等の威力をもつ拳！！」

そしてツナのグローブは変化をする。

ツナ「Ⅰ世のガントレット！！！」

白「……へぇ、面白そうだ。
これで綱吉クンの実力がわかる」

ツナの全力を避けようともしない白蘭。

ツナ「……よけないのか？
ふざけやがって……！！」

その時、自分の危機に必ず声をかけてくれる幼なじみの声があたりに響いた。

貴「ツナ！！！
白蘭にジョットの技はきかない！！！」

止めてくれる、あの声が…。