【REBORN!】君の隣に Ⅲ 《沢田綱吉》 (ページ36)

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130 パイナッポー頭ページ36

べ「違うって？」

Aの発言に、ベルが聞き返す。

フ「あれーーーーー？
聞いてませんか？」

フランが代わりに返事をした。

フ「あのパイナッポー頭は幻覚ではなく、正真正銘…

1分の1スケールの六道骸、本人ですー

ミーの師匠、復讐者の牢獄から出所しちゃいましたー」

『パイナッポー頭』という言葉がカンに触ったのか、骸が槍でフランの頭を……グサリ。

獄「な……！！」

バ「なんと！！」

雲雀も驚きを隠せないようだった。

それはそうだ……。

彼にとって、六道骸とは…プライドを傷つけられた許せない男。

ーーーそして、最高の……敵なのだから。

貴「なるほど……そういうことか。」

全「「「だからどういうことだ……」」」

またひとり納得したAに、全員が聞き返した。

貴「……本来、脱獄不可能と言われる牢獄の門番、復讐者を欺かせた。

それが骸の弟子であるフランだというのなら……納得できるということだ。」

真実を述べたAに桔梗はさらに付け加えた。

桔「……その通りですね。

しかし……A様。

あなたのチカラをおつかいになれば……六道骸など、簡単に出所させられたのでは？」

桔梗が上空からAを見下ろした。

貴「……フン。

わたしにはそんな権力など、あいにく持っていないんでね。
そんな事をしては…ボンゴレに傷がつくからな。

出来たとしても、出所はさせんよ。」

あくまでもボンゴレの名を守るため……

彼女は、そう言ったのだ。

Aが欲しいものは、権力でも何でもない。

彼女が1番……大切にしているのは、ボンゴレの名。

そして、自身の仲間であるツナたちファミリー……その他の仲間たち。

人を守るチカラは、自分の中の最大のチカラを引き立たせる……。

そう言われれば、仲間を大事にしているボンゴレはいわば、最強なのだ。