太陽と向日葵。2 (ページ25)

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廉「明日バイトある？」

『あ、…休みやで』

廉「そっかんじゃ適当に俺ん家使って」

廉「学校帰りそっち寄るから、そん時に鍵もらうわ」

有無を言わせないその言葉に大人しく分かった。と返事をした。

廉「じゃ俺ここで寝るから
寝室は玄関入ってすぐ右のとこやから」

ソファに寝転んで目を瞑ろうとする廉くんに思わず声をかけた。

『いや！私がソファで寝るからええよ』

廉「なんでやねん、ベッドはお客様に貸すもんやろ」

『お客様って、(笑)
明日学校なんだからゆっくり休まないと』

廉「ははっ、おかあみたいな事言うなや(笑)」

『お母さん怒るよ！！』

頬を膨らまして真似をしてみたらさっきより穏やかに笑ってくれた。

廉「お言葉に甘えて、
ありがとーな」

ソファの前に座る私の頭をそっと撫でておやすみと言って部屋を出て行った。

一人になった瞬間に急に気が抜けて引きずられるように床に倒れた。

一日で色んなことがありすぎて頭が混乱する。

『はあ、疲れた。』

この大きな部屋に一人ぼっちは確かに寂しいな、なんて思ったり。

ふわふわする頭を冷やす為に勝手にベランダをお借りさせてもらう。

真っ暗闇に光る黄色い灯りがすごく綺麗で、思い出したように涙が溢れた。

『ははっ、情けないなあほんま』

私の渇いた声は夜風と一緒に消えていった。

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