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私が通ってる高校から車を走らせて15分くらいのとこに大きな病院が建っていた
先生が受付をしにいき、私は椅子に座ってそれを待っていた
蘇るあの時の記憶。
大吾が倒れたあの日も私はこうやって椅子に座っていた
なかなか落ち着けなくて辺りをキョロキョロ見渡してたら見覚えのある人を見つけた。
『大吾のお母さんや…』
ここで言わなきゃあかんと思った。
自然と足はお母さんの方に向かっていた
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『あ、あの…』
母「っ、なんで、貴方が…」
『すみ、ません…
私 大吾に 会いた くて、っ、』
いざ直接言おうとすると上手く言葉が出なくて 途切れ途切れになる
母「私、ちゃんと話したやんな？
大吾の治療の邪魔して欲しくないねん」
『それは、ちゃんと分かってるつもりです。
けど大吾のために私が出来ることあるんじゃないかと思って…。』
母「…大吾の病気のこと、知ってるやんな？
貴方に何が出来る？ 大吾の病気を、貴方が治してあげることできる？」
冷たく、棘のあるその言葉で心が折れた。
確かに お母さんの言う通りだ。
私は自分のことしか考えてへんかった
何も言い返せず、下を向いてたら 横から お母さん と先生の声が聞こえた
母「重岡先生」
重「僕が連れてきたんです、Aのこと
…勝手なことしてすいません」
重「確かに、僕らに出来る事なんて何もないと思います。 けど、その何もない中から僕は見つけた事があります。
きっと大吾は不安やと思うんです
その不安を取り除いてあげる事くらい僕らにも出来ると思うんです。」
重「むしろAには 僕よりそれを出来る力がある。
少しだけでええです。…1時間だけ
1時間だけAに時間をくれませんか？」
先生のその真っ直ぐで強い言葉に大吾のお母さんも下を向いて頷いていた
母「…109号室。
12時から治療やから、それまでにお願いします」
さっきよりは落ち着いた声で、そう言った
ありがとうございます、と小さく会釈して 私は愛する彼の元へ走った
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けーぽ(プロフ) - 気付かんうちに大号泣しとった。映画でも、こんなに泣いたことないってくらい泣いてました。 (2019年10月15日 8時) (
レス) id: 386d70d567 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ☆ - Part1の後半位から、ずっと泣いてて、ここまでの感動作品は、読んだことないです！ここから、どうなるのか、楽しみです！ (2019年10月12日 22時) (レス) id: 38f9af8661 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くる | 作成日時：2019年8月29日 3時
