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少しそのまま私は動けなかった。
私のユニーク魔法…これは、特殊だ。本当の名称を詠唱してはいけない。何故詠唱してはいけないのか、それは分からないし、本当の名称もよく思い出せない。でも、そう、誰かと約束した……はずなのだ。
おーさまはなにか知ってるのだろうか？
考えても答えなんか出なくて、私も寮へ帰ろうと思いサバナクローをあとにした。
暗い校内を歩く。昼間は学生達が行き交い、賑やかな校舎も夜が支配するこの時間は、ひっそりとしている。
「おや、こんな時間に出歩いては危ないですよ、お嬢さん」
気配なく掛けられたその声に私は距離をとりつつ振り替えった。そこには、さっきまで話題に上がっていたアズールが何冊かの本を抱えて佇んでいた。
「驚かせてしまいましたか？僕は先程まで図書室に居ましてね。つい読みふけっていたら帰る時間が遅くなってしまいました」
図書室？こんな時間に？
「図書室は19時までですよね」
「ふふ、僕は少し特別でして。よければ、鏡の間まで送りましょう」
「結構です」
何を考えてるか分からないアズールに警戒心が高まる。
「そんな、警戒しないでください。そうだ、お近づきに貴方の得になるお話をしましょう。この僕が対価も要求せずお話しする内容ではないんですけどね」
「……」
アズールは少し微笑むと、突然そんなことを切り出した。
「あなたのユニーク魔法についてです」
やっぱり！…おーさまの言ってたやつかな？
「あなたのユニーク魔法は、゛約束゛ですよね？」
私はその゛約束゛という言葉に、突然頭を鈍器で叩かれたような感覚に陥る。呆然と、もうなにも考えられない。それを知ってか知らずか、アズールは話をやめない。
「ずっとそばに……は、私はあなたのそばにいます、だからそばにいてください。を略しているのですよね？コレはあなたの願いを原動力に、強制的に求めた相手のところへ移動し、自分の願いを叶えるんですよね。オーバーブロットした方々の意識下にも入れたと聞きます。これって、すごいと思いませんか？貴方が願えば、国すらも…いいえ、全人類、全世界、はたまた、時間や空間も支配できるのでは？」
「やめて！！」
私は大きな声でアズールの言葉を遮った。
「聞きたくない。帰って！」
マジカルペンを握り拒絶の言葉を紡ぐと、アズールが一瞬にして消え私自身も寮へ帰ってきていた
アズールは自分の寮へ飛ばされたことに驚きつつも、良いものがみれたと笑みを深めるのだった
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桜澤(プロフ) - レオナ先輩も…マレウス様も…大切だからこそ…思うことがあるし、守りたいんだなぁあ……愛されてる主人公…苦しみが少しでも和らぐといいな…といろいろ思いました。お久しぶりです！また何回も見にきますよー！(⌒▽⌒)わーい (2021年4月7日 11時) (
レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ユノさん» ありがとうございます。更新は遅いですが、気長にお待ちください！ (2021年3月20日 19時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 分かりました、更新頑張ってください応援してます (2021年3月20日 14時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ユノさん» ユノ樣 閲覧ありがとうございます。イメージですか…。以前にも皆様からご要望を受けてはいるのですが、私は絵が不得意なもので、誰かにお願いしないと難しいです。どうぞ、好きなように想像してお楽しみください。 (2021年3月20日 14時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年3月20日 14時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作成日時：2020年11月3日 22時
