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「マレウス、大丈夫かの？」
リリアとシルバーが近づいてくる
リリアの腕のなかにはぐったりと気絶するAの母親が居た
「ああ、僕は平気だ」
マレウスは私をしっかりと抱き留め、するりと頬を撫でる
「……リリア、…シルバー…」
会えたことがとても嬉しい
うるうると涙を浮かべつつ、寄ってきた二人をみた
「泣くでない、わしがマレウスに怒られてしまう。無事で何よりじゃ」
「Aさん、良かった…」
「A、少し休め。これから僕の城へ帰ろう。何、空間移動魔法ですぐにつく」
マレウスは眠るようにと、私の両目を大きな手で隠す。すごく安心したのと、魔力の放出で疲れきっていたのもあり、私はすぐ寝息をたてて眠ってしまった
「マレウスよ、この者はどうするのじゃ？」
リリアは抱えていた 彼女 の母親をみやる
その目には怒りを宿しながら
「…Aが決めるべき事だ。だが、今は休ませてやりたい。Aが判断を下すまで それ も客人として扱おう」
マレウスは嫌そうに眉を潜めたが、あくまでも判断は 彼女 に任せると決めたようだ
「さすがは我らの王じゃな、寛大じゃのぉ？」
「いや…そんなことはない。殴ってやりたいと何度思ったか…、だが僕が殴ればAはきっと心を痛めるだろう。嫌われたくない…。Aに任せるといいながら、責任を押し付けているだけだ」
マレウスは自傷ぎみに笑う
「例えそうであっても、その判断は間違っておらぬ。さて、あっちでのびてる者も如何様にすべきかの」
リリアの視線の先には先程マレウスがふっとばした理事長がいた
姿は見えないが、半壊した家からは土煙が上がっている。無事ではすまないだろう
「ふむ…関わりたくないな」
「マレウス様、リリア様…。俺はこのことを学園に連絡するため一度戻ります、判断もそこで仰ぎましょう」
シルバーは一度学園にもどると言う
「そうじゃな。マレウスよ、先に城へ戻っておれ、わしはシルバーを学園に送り届けてから合流する」
「すみません、親父殿…」
シルバーは申し訳なさそうに小声でリリアに声をかけた
「まだ入学したばかりのシルバーが空間転移できたら驚くだろう。よいのじゃ。では、あとでの、マレウス」
二人は光に包まれ消えた
マレウスもまた、Aを抱き抱え、Aの母親に浮遊魔法をかけると姿を消した
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恋桜(プロフ) - 桜澤さん» コメントありがとうございます。是非これからも楽しんでもらえたらと思います。 (2020年7月27日 15時) (
レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - みてて、なんだか、自分の頭の中でイメージがしやすくてずっと入ってきました。続きもこれから見ていきます！頑張って下さい！！(現在ep1中) (2020年7月27日 1時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます！励みになります。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2020年7月9日 10時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - とっても面白い！！！頑張ってください！！！！！！ (2020年7月9日 9時) (レス) id: 4eae53d9fc (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ラムさん» ありがとうございます。少しずつ書いていきますので、気が向いたら読んでくださると嬉しいです。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作成日時：2020年7月3日 3時
