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マレウスの放った渾身の魔力は理事長を直撃
家の壁へ叩きつけ、かつ、家が半壊するほどの威力だった
地面に転がるAの母親を一瞥するが、 それ には何もせずAの元に歩み寄る
「…これは…。僕の与えた魔力を増大させているな。Aを守るためと思って預けていたが、自分が制御できる量を越えさせてしまったようだな」
申し訳なさそうに、Aに手を伸ばす
だが、魔力が壁となり触れることは叶わなかった
「まずいのぉ。オーバーブロット一歩手前じゃ…このままではAの命にかかわる」
今も物凄い量の魔力を放出しつつ、まるで自分を守るかのように何層もの壁を作り出している
゛どうして、私を否定するの？゛
マレウスがその壁を壊そうと、魔法で攻撃すると、そんな声が頭に流れ込んでくる
そうか…お前は。
誰かに肯定してもらいたいのだな。
僕も同じだ…僕とAは似ている
似ているからこそ分かる
お前に今一番必要なものは、恐れずに、生きてていいと肯定してくれる存在
「リリア、シルバー… そこの女を連れて、離れていろ」
マレウスは久々に本気の魔力をぶつけられることに少しばかり嬉しくもあった
本気を出せばみんな怖がってしまう。でもAは違う。それにこの、Aの魔力に対して手加減などできないだろう
リリアとシルバーが離れたのを確認する
「待っていろA」
ｶｯと目を開き、己の魔力を限界まで高め身に纏う。そして、今だ魔力放出を行うAを抱き締めた
お互いの魔力がぶつかり合い、火花が散る
Aの魔力がマレウスの魔力を打ち消すがそれより速いスピードで再生をかけ、彼女の魔力を抑え込む
「ふはは、A。お前は僕の本気を引き出して相手してくれる。こんなに嬉しいことはない」
自身が受けるダメージは相当だ
電気が走るような感覚が全身に広がる
でもそんなもの、Aの苦しさに比べればたかが知れている
「A、迎えに来たぞ。さあ、一緒に帰ろう僕らの城へ…そして、僕と学園生活を楽しもう。約束しただろう？僕のものにすると。卒業してもその先も、片時も離してはやらぬ」
マレウスの告白にAは応えるかのように、魔力が安定していく
黒ずんでいたAのオーラは普段の白へ戻りつつある
遠くで見ていたリリアもホッとした表情を浮かべた
「……マレ…ウス」
Aはぼんやりとその、真っ赤な瞳を薄くあけて、微笑んだ
「やっと、……会えた…ね」
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恋桜(プロフ) - 桜澤さん» コメントありがとうございます。是非これからも楽しんでもらえたらと思います。 (2020年7月27日 15時) (
レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - みてて、なんだか、自分の頭の中でイメージがしやすくてずっと入ってきました。続きもこれから見ていきます！頑張って下さい！！(現在ep1中) (2020年7月27日 1時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます！励みになります。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2020年7月9日 10時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - とっても面白い！！！頑張ってください！！！！！！ (2020年7月9日 9時) (レス) id: 4eae53d9fc (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ラムさん» ありがとうございます。少しずつ書いていきますので、気が向いたら読んでくださると嬉しいです。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作成日時：2020年7月3日 3時
