true character 4 ページ10
組分けを無事に終えた私とリドル。他の１年生たちはそれぞれの寮の監督生と共に学校の案内を受けて、部屋へと戻った。
私と同室は、ラル・クラウチという女の子。この子も名家である。純血の血すじ。気がつよく、リーダー格だろう。他の女子生徒も一目おいている様子が伺われる。
「私はラルよ。クラウチ家なの。貴方は有名だから知ってるわ、A・アルフォードよね。お互い純血で本当に良かったわ。マロンなんかと一緒になってしまった、アレクトが可愛そうね」
アレクト・カロー…カロー家も代々スリザリンの家系ね。本当にスリザリンはそういう(純血にこだわる)人の集まりなのね。
『マロン？』
「あんな子どうでもいいわ。マロン・ブルーム。ノーマジよ。知らないならちょうどいいわ、関わるべきじゃないもの」
ノーマジ…両親がマグルなのね。
そんな子がなんで、スリザリン？あの帽子ももうちょっと考えてあげればよかったのに。
『ラル。私中庭へ行ってくるね』
「もう消灯になるわよ？消灯したら部屋から出ちゃいけない決まりになってるわ」
『少しだけだよ、明日から授業だから先に寝てて』
「わかったわ、また明日ねA」
ラルの悪口が嫌だったのもあるが、身体中を熱が走るのを感じたのもあって急いで人の居ないところへ移動する。
アルフォードの名前には、呪いがある。それは、サラザール・スリザリンが生前、アルフォード家にかけた呪いだと言われている。主が見つかるまで、それは体を蝕み続けるのだ。
これは主が見つけやすいようにするためのもの、死にはしないがとても苦しい呪いだ。
私も脂汗を浮かべながら、なんとか中庭にたどり着く。もうすぐ消灯というだけあって、誰も居ない。
もう我慢は無理…。
誰も居ないことを確認すると、私は踞る。
体を抱えるようにしながら、中の何かを解放するように、力が外へ逃げるようなイメージをしながら『我、A・ガルディアン・アルフォードの名において、主を望む』と呟いた。
その瞬間ぶわっと辺り一面に白い羽が散らばる。背中に暖かな感触があり、大きな翼が生えたことを物語っている。
息絶え絶えになっているため、ゆっくり呼吸しつつ羽をみつめた。見た目はとても綺麗。でもこの羽根は毒が含まれている。主以外が触れてしまうと、麻痺が起きてしまう。
だいたい、５分程で収まるため私はただぼーっと眺めていた。
「A？」
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Yo - 読んで凄くどきどきしました！続き楽しみにしています (2022年2月20日 18時) (
レス) @page21 id: 81b633d03b (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます！！見てくださってる方がいらっしゃるとは…とても嬉しいです。更新停止していたのですが、これは早めに再開しなければですね。今しばらくお待ちくださいませ。 (2020年3月14日 18時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 続編が楽しみです (2020年3月14日 9時) (レス) id: 83af26d21e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作者ホームページ：http://akenotuki4869
作成日時：2019年12月30日 15時
