true character 3 ページ9
リドル回想
Aは不思議な女性だ。
列車のコンパートメントには人避けをしていたはずなのに扉の近くまで来れていた。
興味本意で招き入れ、話してみたが話も面白く、不快を感じさせない。
しかも名前を聞いたとき、血が沸き立つような感覚があった。同じ魔法使いと話せたからなのだろうか…。
アルフォード家はとても有名だ。
僕も知っている。代々スリザリンに仕えてきた一族。とても古い歴史があり、マルフォイ家やブラック家なんかと並ぶと聞いたことがある。
もしかしたら、僕の両親のことも知ってるのではないだろうか。
僕は半純血だと、ダンブルドアから聞いた。
でも真実を知りたい。
アブラクサス・マルフォイだったか。彼からの見下されるような態度は気に入らない。僕は誰よりも特別なんだ。
それに、彼女を悪く言われたとき…まるで自分のものをとられたような気持ちになった。
彼女は渡さない。
彼女の兄も、気に入らない…。
「スリザリン！！」
帽子の言葉に、はっとし、彼女を見ると僕に小さく手をふっていた。ふり返すことはしなかったがフッと笑みがこぼれる。高揚する、うれしいと感じた。
「トム・リドル」
「はい」
僕の番となり、帽子を被らされる。
が、僕の頭につく前に帽子は、「スリザリン！」と声をあげた。
大きな拍手をもらう、スリザリンの女子生徒が嬉しそうに叫ぶ。そんなものはどうでもいいんだ、君は？
A
あぁ、やっぱり。
嬉しそうに手をふってる。とても心地がいいな。
『やったね！言った通りでしょ？』
屈託なく笑う彼女に「そうだね」と伝え隣に腰を下ろした。
ふと、彼女の兄が見える。隣にはあのマグルのエマという女も。女は僕に背を向けているから分からないが、兄は僕らを睨み付けている。そんなにAがスリザリンになったのが気に入らないのか。
お陰で、僕は隣にいられるんだけどね。
Aは正面や隣に座ってる同じ一年生と話にはなを咲かせている。僕はそれをほほえましく見てるのだった。
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Yo - 読んで凄くどきどきしました！続き楽しみにしています (2022年2月20日 18時) (
レス) @page21 id: 81b633d03b (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます！！見てくださってる方がいらっしゃるとは…とても嬉しいです。更新停止していたのですが、これは早めに再開しなければですね。今しばらくお待ちくださいませ。 (2020年3月14日 18時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 続編が楽しみです (2020年3月14日 9時) (レス) id: 83af26d21e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作者ホームページ：http://akenotuki4869
作成日時：2019年12月30日 15時
