Gifts from the past 6 ページ19
「待ってよ、フィン！フィンディエルってなに？名前なの？」
私は頭のなかがごちゃごちゃだった。
「…それは」
フィンはちらっとぼやぼやしてる夢の人に視線を向ける。それに気づいた夢の人は、にこっと笑った…そんな気がした。
「私めは、フィンディエル。サラザール・スリザリン様にお仕えしていた屋敷僕でございます。ロンド様にお仕えしたのはA様が後継者をお連れになると予言にあったからです。この日をどれだけ待ちわびたことか。あ…申し訳ございません。さ、A様こちらへ」
フィンは私の手をとると、促した。
「フィン！」
゛フィンについていくといいよ。彼を待たせてはいけない。夜、また話そう。君のことも、彼のことも。これから忙しくなるだろうし、彼とデートしてきたらどうかな？゛
夢の人は たぶん笑ってる。
そういうと、もうその場にはぼやぼやした何かはもうなくクリアな部屋だった。
「フィン！待ちなさい！あの方にここを奪われてたまるか」
お祖父様は呆気に取られていたが、夢の人が消えるとフィンに杖を向けた。
フィンは怖がることもなく、ちらっと杖を見たが興味無さそうにため息をつく。
「邪魔しないでいただきたい。ロンド様あなたの役目は終わりました。A様を育て後継者を見つけるまでのサポート、それが貴方の役目だったのです。もう結構ですよ」
フィンは指をパチッと鳴らす。その指先から緑の光が放たれたのを私は見逃さなかった。
体が勝手に動き、お祖父様の前におどりでた。これがなんの呪文かはわからない。でもこれをお祖父様が食らってはいけないと思った。
「エクスペリアムス！！！」
「危ない！」
私の呪文が弾かれ、もう駄目だとお祖父様を抱き締めた。お祖父様も震えている。
ドンッとものすごい勢いで押されたと思ったらお祖父様と床に倒れていた。そしてその上にはリドルがいる。
「いててて、A平気？」
リドルは頭を痛そうに擦りながら私に手をさしのべた。ありがとうと伝えながら手をとる。
「A様！申し訳ございません。まさか庇うなんて…。お怪我は…」
「大丈夫。リドルが助けてくれたから」
「まったく、僕がいなかったら君ただじゃすまなかったよ？余りにも遅いから僕から来ちゃったじゃないか。案内、してくれないの？」
「感謝してるよ。フィン…説明してくれるよね？」
リドルは呆れたように言う。フィンも慌てて駆け寄ってきたが、私の言葉にうっと息を飲んだ。
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Yo - 読んで凄くどきどきしました！続き楽しみにしています (2022年2月20日 18時) (
レス) @page21 id: 81b633d03b (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます！！見てくださってる方がいらっしゃるとは…とても嬉しいです。更新停止していたのですが、これは早めに再開しなければですね。今しばらくお待ちくださいませ。 (2020年3月14日 18時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 続編が楽しみです (2020年3月14日 9時) (レス) id: 83af26d21e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作者ホームページ：http://akenotuki4869
作成日時：2019年12月30日 15時
