Gifts from the past 4 ページ17
『ただいまー！』
私は意気揚々と自宅の玄関を開けた。その後ろにはリドルが続く。
私の声に気づいた、フィンが姿表しで目の前に現れて喜んだのは言うまでもない。
「A様！おかえりなさいませ」
他の屋敷僕たちも一旦仕事の手を止め、同じようにおかえりなさいませと頭を下げた。
「後の方は…トム・リドル様ですね。長旅ご苦労様でした。どうぞ、こちらへ。アルフォード家元当主 ロンド様もお会いするのを楽しみにしていたのです」
フィンは私にこれでもかってくらい、嬉しそうな笑みを向けたあと、後ろにいたリドルに声をかけた。
「この度は、お世話になります」
また、あの笑みですか？リドルさん。
私がジト目をすると、リドルは仕方ないだろと呆れたように笑った。
「これはこれは…高いところから失礼しますな。私がロンド・アルフォード。Aの祖父で……っ！」
玄関入ってすぐの階段上から祖父は彼に声をかけた。が、言い終わる前に目を見開き、微動だにしなくなった。
『お祖父様？』
私はそんなに驚くことなのかと、見上げるが…。
お祖父様の目には 恐怖が色づいている。
え？
「僕はトム・リドルです。Aさんとは同じスリザリン寮でよくしてもらっています」
リドルも訝しげな態度に眉を潜めたが、すぐに優等生のような挨拶文を述べた。
「あ、あぁ。スリザリン…。Aすぐ私の部屋へ来なさい！フィン…お客様を部屋へ、十分にもてなすのだぞ」
「かしこまりました。旦那様」
フィンは深々とお辞儀し了承を得ると、リドルを部屋へと導く。
「A？」
『リドル、あとで屋敷案内するから待ってて？』
リドルはわかったと頷き、フィンのあとについていった。
私もリドルとゆっくりしたい気持ちを抑え、祖父の元へいく。
コンコン
「は、入りなさい」
『失礼します』
祖父は先程と同じように恐怖を浮かべていた。
『お祖父様？どうしたの？』
「……お前、あの方は、なんだ」
『何？とは？リドルは友人だよ。うちにあるスリザリン関連の本が読みたいって。３日ほど自宅に泊めるつもりだったけど…ダメだった？一応事前に手紙は出したけど、用があるならそう伝えるし』
「そうではない！！あの方に、羽根は見せたのか？」
『え、うん。見たいって言うから、見せてるけど？それが？』
「何も起きないのか？呪いは、発動しないのか？」
『特には…。え？リドルが後継者っていいたいの？』
祖父は苦虫を潰したような顔をした。
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Yo - 読んで凄くどきどきしました！続き楽しみにしています (2022年2月20日 18時) (
レス) @page21 id: 81b633d03b (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます！！見てくださってる方がいらっしゃるとは…とても嬉しいです。更新停止していたのですが、これは早めに再開しなければですね。今しばらくお待ちくださいませ。 (2020年3月14日 18時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 続編が楽しみです (2020年3月14日 9時) (レス) id: 83af26d21e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作者ホームページ：http://akenotuki4869
作成日時：2019年12月30日 15時
