Gifts from the past 2 ページ15
あれから本当に……何事もなく学園生活を送ることができた。たまに私の呪いで翼を落とすときにリドルが同席してその様子を眺めたりしていたけど。学校生活もなかなか順調だった。
同室のラルとも表向きは普通に話をする。相変わらず悪口ばかりで私はつまらないけど、向こうはとても楽しそうだった。
そして今は季節めぐって12月。
この月…彼が私の実家に来なければ、何者かなんて知らなければ…秘密の部屋を開けることもなかったし、未来にヴォルデモートという最凶を生むことはなかった。私のせいでもある…でも、彼が何者かを知らなければならないから、私が存在したんだろう。でもこのときの私はそんなこと思いもしない。
「もうすぐクリスマスだねA」
私達は食堂でご飯を食べて、休暇前最後の授業を今終えたところだ。
「ちょっと、A？聞いてる？」
『え……ご、ごめんリドル。なんだっけ？』
「何考えてたの？何度も呼んだのに」
リドルは呆れたようにクスッと笑う。あの日から私には胡散臭い笑みは向けなくった。今のは本当にただ呆れただけなんだろう。
『んーん、リドルが休みにこっちに来てくれるって言うから。ちょっと楽しみで』
「僕は遊びに行く訳じゃないんだよ？まぁ、せっかくお邪魔させてもらうわけだから、1日くらいAに付き合ってもいいけどね」
『むぅ……』
「拗ねない、拗ねない。冗談だよ。沢山話もしよう」
あー、ほら、こっちの方が冗談でしょ。胡散臭い笑みを浮かべてる。もう、なんなのよ。
ふと笑みで細まってた目が開き私の後ろへ視線が写る。私も振り替えるとそこには兄とその彼女がいた。
「A今の話本気なのかい？君はまだ1年目だ、家に帰らないと親御さんも心配するよ。それにうちに来るのだって知らせていないんだろう？」
『ネオ兄。ええ、知らせてはいないけど……お祖父様も皆も同じスリザリンの学生を無下にするとは思えないよ』
リドルがとても機嫌悪そうなのは見てとれる。孤児院にいたっていうから帰る家はないだろうし。あんまりネオ兄を好んでないようだし。
「ネオ先輩。僕は帰る家も心配する家族もいませんよ。Aさんがそんな僕を心配して家に来ないかって言ってくれたんです。僕もその方が嬉かったですし、お言葉に甘えてましたが……迷惑になるなら行かない方がいいんでしょうね。A、僕は残るよ」
……。そんな胡散臭い笑みを浮かべながら懇切丁寧に言われても…。というのが私の意見だが
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Yo - 読んで凄くどきどきしました！続き楽しみにしています (2022年2月20日 18時) (
レス) @page21 id: 81b633d03b (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます！！見てくださってる方がいらっしゃるとは…とても嬉しいです。更新停止していたのですが、これは早めに再開しなければですね。今しばらくお待ちくださいませ。 (2020年3月14日 18時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 続編が楽しみです (2020年3月14日 9時) (レス) id: 83af26d21e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作者ホームページ：http://akenotuki4869
作成日時：2019年12月30日 15時
