rendezvous 2 ページ2
「A様…起きてくださいませ」
ゆっくり意識が浮上する。部屋のなかに漂うダージリンの香り。屋敷しもべである、フィンの声が私を起こす。
『おはよう、フィン』
「おはようございます。A様」
んーっと伸びをすると、ベッドサイドに紅茶が用意されている。
「本日はすっきりとしたお味のダージリンティーでございます。飲み終わりましたら、ロンド様がお部屋に来るようにとのことです」
ロンドは私のお祖父様。私は両親を早くに無くし、お祖父様が、我が子のように育ててくれた。この屋敷しもべのフィンもずっとお祖父様に仕えているらしい。
『お祖父様が？わかった。フィン先いってて』
フィンを先に行かせると紅茶を飲み終えて、杖を一振り。タンスの中からお祖父様が用意してくれたホグワーツ行きの制服が出てくる。
魔法は、お祖父様やフィン、夢のローブの人が簡単なものは教えてくれた。
だから、１年目位の魔法はだいたい使えてしまう…。
着替えた私はお祖父様の部屋へと向かう。
途中何人もの屋敷しもべと会い挨拶を交わした。アルフォード家は代々続く純血貴族。屋敷もばかでかいわけで、私の部屋からお祖父様の部屋へは直線距離800�辰發△襦�
「やぁ、今日からだねA」
この優男…もとい、私の兄。休みはここへ帰ってきており、ホグワーツの七不思議なんかを聞かせてくれるものだから入学前から動く階段だの、天井がないようである食堂や組分け帽子なんかのことを一通り知っている。
子供の頃はこの話が楽しくて仕方なかったが、今では初めてみるワクワク感が減少することにショックすら感じている。
『ネオ兄！おはよう。私も今日からホグワーツ１年生だよ。よろしくね』
兄はふふっと嬉しそうに微笑む。グリフィンドールのなかでも結構モテるらしく、ちゃっかり彼女なんかも既に居る。
「よろしく。同じグリフィンドールだといいね」
『家的にはスリザリンだと思うけどなー。でも寮が違ってもネオ兄が居てくれたら心強いよ！』
ネオ兄はスリザリンの言葉に一瞬眉を寄せる。
ネオ兄もアルフォード家の元当主だから本来ならスリザリンに選ばれるはずだった。ネオ兄の話だと組分け帽子にもスリザリンがいいのでは？と問われたがグリフィンドールを希望して入れてもらったらしい。
お祖父様はグリフィンドールに入ったネオ兄を軽蔑し、当主の座から下ろしちゃったみたいだけど私からしたら、そのまま座っててほしかったよ…
『じゃあ、後でね』
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Yo - 読んで凄くどきどきしました！続き楽しみにしています (2022年2月20日 18時) (
レス) @page21 id: 81b633d03b (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます！！見てくださってる方がいらっしゃるとは…とても嬉しいです。更新停止していたのですが、これは早めに再開しなければですね。今しばらくお待ちくださいませ。 (2020年3月14日 18時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 続編が楽しみです (2020年3月14日 9時) (レス) id: 83af26d21e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作者ホームページ：http://akenotuki4869
作成日時：2019年12月30日 15時
