埼京線大革命【赤羽駅】 (ページ4)

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革命3 赤羽が好きすぎる女の子はキライですか？ページ4

駅を抜けると、のぞみの知り合いであろう人がいた。
「こんにちは火燐さん」
「のぞみちゃんこんにちわー。」
「あ、この子は赤羽に昨日引っ越したA。」
「どうも。チャットネーム『こだまあかね』、本名『茜堂A』といいます」
「へえー…本名はともかく、チャットネームは…新幹線みたいな名前だね」
「…」
「まあいいか。私はチャットネーム『岩淵』。よろしく頼むよ、Aちゃん。」
「はい、よろしくお願いします」
「いやー赤羽はいいところ！最高だよ赤羽は！赤羽様々だよ！赤羽ラブ！町名は赤土、つまり赤埴が多い土壌からで、べつに赤旗(共産党員)が多い土地柄ではないよ！赤羽駅には京浜東北線も埼京線も宇都宮線も高崎線も、それから湘南新宿ラインも通ってるんだ！ホテルも駅近に3軒ぐらいあるしねー。東京都北区の交通・商業の中心地だから、赤羽は川口市民や戸田市民など京浜東北線沿線や埼京線沿線の埼玉県民が東京都に行く際に通過して、かつ買物や飲食などを行う街なんだって。赤羽は京浜東北線や埼京線を沿線とする埼玉県とほぼ同一の経済圏を形成し、埼玉県と非常に密接な経済的かつ生活上の関係があるんだとか。秩父山地源流の伏流水もあって、隣接する岩淵町には東京都区内唯一の造り酒屋「小山酒造」も操業してるよ。ララガーデン(すずらん通り)という長いアーケードが隣町の志茂まで続き、日々賑わっているから、楽しいよ！かつては東京の「北の玄関口」とされたんだって。歓楽街もあったけど、現在は駅西口再開発も完成し、かつての面影はほぼ残っていないらしいよ。私はかつての面影なんて知らないけど。駅東口の赤羽南に作られた赤羽会館は古くからの公会堂で王子本町の北区役所、王子の北とぴあ、西ヶ原の滝野川会館と並び区民の文化拠点だよ！(実話。以下略)」
カーーーン
「この脳内赤羽がああああ！」
なぜかお盆が飛んできた。
目の前には、おそらくお盆を投げた本人であろう、金髪チャイナ服の女性。
「やあ炸ちゃん。酷いじゃないかいきなり」
「かーりーんーさーんー？私には早島炸良っつー名前があるんだけどー？」
「まあいいじゃないか！」
「まあいいけど、二度と赤羽来るなよ！」
「いいやそれはできないね！赤羽最高！」←
「ホントお前は脳内赤羽だなあ！」

「A、向こう行こ。」
「…だね。」