Pioneer42 ページ10
トクサン「さぁ、この時がやって来ました。AKB0048選抜総選挙。司会は私、第3代目トクサンが務めさせて頂きます。」
ツバサ「まずは、ライブから。研究生位置について。」
75.77「はい！」
トクサン「それでは、まずは総選挙前恒例のライブからいきましょう。トップバッターは、75期、77期研究生で『希望について』です。」
A「…………。」
たかみな「どうして……。」
A「何が？」
たかみな「どうして何も相談無しに決めたの？私達は頼りにならない？」
A「私は、薄々気が付いてました。本宮凪沙という少女が放つキララの輝きが濃くなっていってると。」
たかみな「…！なら、なんでもっと早くに言わなかったの？」
A「…。」
優子「言わなかったんじゃない、言えなかった。そう言いたいんだよね、A。」
たかみな「優子…。」
優子「言いたいけど、キララの輝きは誰にも相談出来ない。不動のセンターでいる人間だからこそ、先代から受け継いできたものがあるからこそ、周りには輝きが薄くなってることなんて相談すらも出来なかった。言ってしまえば、それは自分からオリジナルから遠ざかってるから。」
A「言おう、いつかは言わなければならない、そう思ってました。でも、受け継いだものを捨てるなんて出来ない。これは私自身が解決することであってメンバーに頼るべきではない。そう思ってしまったんです。」
たかみな「そこまで！！！そこまで抱えてたなら！！！……言ってよ、話して欲しかったよ…。」
佐江「Aさん。」
A「佐江…？」
佐江「Aさんと私達は仲間です。大切な、かけがえのない仲間です。もちろん、それは研究生達も思ってます。だからこそ、私達は相談して欲しかったし悩んでいたなら話して欲しかった。これは、ここにいる全員が思ってる事です。」
A「ごめん…。」
優子「Aの気持ちもさー、分かるんだよ。いつあの子達にとられるか分からないから。でも、まだ悩む時ではないと思うよ。」
A「光さん…。」
優子「これからが本番なんだからさ、頑張ってこ。ま、総選挙は負けないけどね！」
A(私は何を大切な事を忘れてたんだろ。自分の事ばかりで、周りを何も見ないで頼ろうともしなかった。周りは私を仲間と言ってくれたのに私はその仲間を頼ろうともしてなかった…。最低だ…。)
続く (更新停止中)
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作者名：千爾 | 作成日時：2018年6月3日 18時
