【まふまふ】首吊りってドアノブとタオルでできるんだって。【男主】

タオルが5枚。 ページ6

…あの日、Aの誕生日だったから、

そらるさんと一緒にケーキ買って行こうってなって…


そらるさんはギリギリに用事入ってるからって事で俺…僕が先に行ったんだけど___」



真冬にいがそこまで言った所で俺はメモを突き出す。


『なんで予定の時間より1時間も早く…？』



すると真冬にいはきょとんとした顔をして言う。

「え、約束の時間だったよ？

5分ぐらい早めに来たけど。」


…え？

そんなの知ってたら今日死のうとはしなかった___


……


………


…………



今日？



真冬にいは確か『あの日』って言ってた…よね？


「今日…って、何日…？」

焦って声を出してしまう。

少ししゃがれるがさっきよりは出せるようになっていた。


「今日は…んと、5月2日、だよ？」

真冬にいは少し考えてから言う。


…5月2日⁇⁇

確か、俺がタオルに首を掛けた日は4月25日だった筈。



…ここ1週間の記憶はまるでない。

いやまあ、今の状況からして寝てたんだろうけど。



心配そうに俺を見つめる真冬にいをそっちのけに考えていた俺の思考は

またもや聞き慣れた声と耳を劈くドアの音で遮られる。


「A君、起きたって…！？」

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