恐るべし。 ページ20
私は咄嗟に窓枠に身を寄せる。
ベランダに飛び出して下を見れば、ゾムさんは身軽に周囲の木を足場にして移動していた。
1つの教室に目を留めて、ベランダに飛び移って窓から教室に入っていく。
教室に入る直前、こちらを向いて親指まで立てる余裕さだ。
前世軍人、恐るべし。
『び、びっくりした…』
gr「お前だって同じ様な事してたやろ。こういうのは見てるほうが怖いんだゾ」
『え？同じ様な…あぁ』
教室から飛び降りた事を言ってるんだろう。
あれは確かにまずい事をしたと自覚はある。
が、部活の勧誘から逃げる為にはあれしか方法が無かったのだ、仕方あるまい。
sha「あれはびっくりしたわぁ。偶然生徒会室から見とってんけどな、あれ見てAが前世持ちやって確信したな。」
『しょうがなかったんですよ、部活の勧誘で逃げ場が無くて』
ut「確かにこの学校勧誘にめっちゃ力入れとるよな。ビビって入らん子多いらしいで」
『あれは怖いですよ…』
そんな会話の中、扉が開いた。
入って来たのはトントンさんと、目があるのか分からないぐらいの真珠色の瞳をした男子生徒、顔を「神」の雑面で隠した男子生徒。
「神」の方は考えずともしんぺい神さんだと分かるので、もう一人の方がエーミールさんか。
エーミールさんはこちらを見て微笑んだ。
em「久しぶりですね、Aさん！お元気そうで何よりです！」
『あ、はい、こんにちはエーミールさん…』
em「そんな堅苦しくなくていいですよ」
ふふ、と微笑むエーミールさん。
優しそうだけど、オスマンさんと少し似ていてやっぱり僅かに怖さが混じっている。
威圧というか、笑顔の恐怖というか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1196人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
赤砂糖(プロフ) - おけらの妹白石さん» 見させていただきました！表情といい容姿といい、イメージ通りでとても可愛かったです…！好きですありがとうございます*_ _)) (2019年2月27日 22時) (
レス) id: dc013af7ce (このIDを非表示/違反報告)
おけらの妹白石(プロフ) - 赤砂糖さん» えっと、これからたまに描いては投稿をするかもしれないので、#前世の私何したの？ を付けて投稿させていただきます。そちらから見ていただければ……ちなみに1つ完成しました。白黒で悪いですが… (2019年2月27日 21時) (レス) id: c177f1386f (このIDを非表示/違反報告)
赤砂糖(プロフ) - おけらの妹白石さん» 大丈夫です！見にいきますね！！(( (2019年2月27日 19時) (レス) id: dc013af7ce (このIDを非表示/違反報告)
おけらの妹白石(プロフ) - 赤砂糖さん» ありがとうございます！出来上がったらpixiv sketchの方に上げてもいいでしょうか？多分完成しませんけど…(( (2019年2月27日 19時) (レス) id: c177f1386f (このIDを非表示/違反報告)
赤砂糖(プロフ) - おけらの妹白石さん» 好きな作品と言っていただけて嬉しいです！ありがとうごさいます！夢主の容姿は「目覚め」にある様に、金色の目、焦げ茶肩下の髪の設定です！前髪はぱっつんをイメージしている程度で特にはっきりは決まってません。服装等はご自由にお描き下さい…！！ (2019年2月27日 18時) (レス) id: dc013af7ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：赤砂糖 | 作成日時：2019年2月20日 19時
