院内学級 ページ2
涼介サイド
今日は、院内学級の日だった。
侑李「ねぇ、涼介。楽しみだね」
涼介「そうだね」
俺の隣にいる
俺たちが唯一普通の学校っぽいことをできるのが、院内学級だ。
俺も侑李も、楽しみにしていた。
それに、院内学級の先生・有岡先生は優しくて面白い。
すごく楽しみなんだけど……。
侑李は、1度教わったことはすぐにできるようになっちゃって、俺とどんどん差がついていくから、自然と苦手意識が……。
俺がそう思っていることも知らずに、鼻唄を歌って、リズムに乗っている侑李。
侑李にこう伝えたら「兄バカ」って言われるときもあるけど、本当に可愛いなって思う。
侑李「ねえ、もう行こーよ」
侑李はそう言って自分のベッドから降りて、俺のベッドの横にある椅子にちょこんと座った。
涼介「まだ早いよ?」
侑李「いいもん、行こーよ」
侑李は、上目遣いで俺を見てくる。
俺、侑李のこの顔には、負けちゃうんだよなぁ。
涼介「わかったよ。行こっか」
俺がそう言うと、侑李はきゅっと口角をあげて、「うん」と大きく頷いた。
俺はベッドから降りて、扉に向かう。
だけど――――――――――――――――
涼介「あれ?」
足は動かなくて、俺の体は左に傾いた。
―――――倒れる
全身に大きな衝撃が走った瞬間、痛みを感じるよりも早く、意識が闇の中へ吸い込まれていった。
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作者名:J | 作成日時:2020年3月15日 20時