検索窓
今日:9 hit、昨日:41 hit、合計:140,274 hit

院内学級 ページ2

涼介サイド

今日は、院内学級の日だった。

侑李「ねぇ、涼介。楽しみだね」

涼介「そうだね」

俺の隣にいる天使(侑李)は、満面の笑みを浮かべている。

俺たちが唯一普通の学校っぽいことをできるのが、院内学級だ。

俺も侑李も、楽しみにしていた。

それに、院内学級の先生・有岡先生は優しくて面白い。

すごく楽しみなんだけど……。

侑李は、1度教わったことはすぐにできるようになっちゃって、俺とどんどん差がついていくから、自然と苦手意識が……。

俺がそう思っていることも知らずに、鼻唄を歌って、リズムに乗っている侑李。

侑李にこう伝えたら「兄バカ」って言われるときもあるけど、本当に可愛いなって思う。

侑李「ねえ、もう行こーよ」

侑李はそう言って自分のベッドから降りて、俺のベッドの横にある椅子にちょこんと座った。

涼介「まだ早いよ?」

侑李「いいもん、行こーよ」

侑李は、上目遣いで俺を見てくる。

俺、侑李のこの顔には、負けちゃうんだよなぁ。

涼介「わかったよ。行こっか」

俺がそう言うと、侑李はきゅっと口角をあげて、「うん」と大きく頷いた。

俺はベッドから降りて、扉に向かう。

だけど――――――――――――――――

涼介「あれ?」

足は動かなくて、俺の体は左に傾いた。

―――――倒れる

全身に大きな衝撃が走った瞬間、痛みを感じるよりも早く、意識が闇の中へ吸い込まれていった。

院内学級→←僕たちの日常



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
227人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:J | 作成日時:2020年3月15日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。