深窓の令嬢と神宮寺レン【うたプリ】 (ページ6)

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三条家父「君は…。確か、神宮寺家の三男の…」

レン「神宮寺レンと申します。いつも兄がお世話になっております。」

三条家父「あぁ、やっぱり。お兄さんとそっくりだね。今日は忙しい中、パーティーに来てくれてありがとう。」

レン「いえ、こちらそこの様なパーティーにお招きいただきありがとうございます。えっと、後ろにいらっしゃるその方は…」

誠一郎「三条家のお嬢様であるAさんだ。」

三条家父「あぁ、誠一郎くん。御機嫌よう。」

誠一郎「お邪魔しております。ところでレン、お前とそのお嬢様は歳も近い。少し私たちとは離れて話をしてこないか？私たちは、少し仕事の話がしたくてね。」

三条家父「いや…私の娘は出来が悪くてね。人見知りが激しくて、二人っきりでは積もる話もないだろう。レン君だけ別のところにでも…」

誠一郎「いやいや。三男も兄弟の中では1番の不出来な奴でして、お嬢様も1人、商売の話なんか聞かされても退屈でしょう。弟は時間つぶしくらいにはなると思いますし…。
レン、三条家のお嬢様を連れて少し離れたところにでも行っていなさい。」

そう無理やり話を切り上げ、商売の話をしたがる兄にイラつき、はぁ……とまた心の中でため息をついていた。

いつもなら、1人で何処かに行ってしまっていたいと思うはずなのに、このレディとは話がしたい。

そう、思っていたら体が勝手にレディの腕を掴んで、バルコニーへと足を進めている自分がいた。