54 ページ7
*
私はふと、そういえば今は何時だろうという疑問を浮かべた。
それで彼に聞くと、
「そうでした、もうそろそろそれくらいの時間になっててもおかしくないですね。」
と言って懐に手を入れた。
そして懐中時計を取り出して確認する。
「さて、ええと今は……12時50分やな。
あと10分くらいで時間ですけど……体調の方はどうですか？ 行けそう……ですか？」
彼は心配したような声と表情で聞いてくる。
正直、今日は既に密度が濃すぎて疲れてしまっていて、少しばかり眠い。
体調の方はといえば悪いとも言えないし良いとも言えないというようなある種の気持ち悪さを抱えた状態だった。
「そう、ですね……。
行けないほどじゃないですけど、やっぱり疲れたので眠いです。」
「それなら、無理せずここで休んでもいいですよ。ここに軽食くらいは持ってこれますし、ソファで良ければ横になれますし。」
「え、いいんですか？ グルッペンさんが昼食で招集かけたのに……」
「その点は大丈夫です、ちゃんと連絡しておきますから。」
彼はそうキッパリと言った。
「なら……そうさせて頂いてもいいですか？」
「分かりました。ちょっと待ってくださいね……」
私の答えを受け彼は左耳に手を当てる。
始めは何かと思ったが、今まで気が付かなかったがどうやら耳に小型のヘッドセットを付けているらしく、3つあるうち1つだけある丸いボタンを押しながら彼は言う。
「from eleven, to the all, free, k.」
……11から全てに、自由……？ 一体何のことだろうか。
*
�気紡海��兇盻膂未�付きました。心から感謝の意を表します。
昨日も更新しましたが今日も感謝の意を込めて1ページ更新致します。
本シリーズ「語らいの宴」をこれからも宜しくお願い致します。
暁夢路
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狛々(プロフ) - 美しい文章を見ることができてとても満たされました…！貴方様の細かな場面表現がとても好きです。どうかご無理なさらず、更新を心待ちにしております。 (2023年2月22日 15時) (
レス) @page25 id: 0c572bf162 (このIDを非表示/違反報告)
黒井 屑(プロフ) - 夢主ちゃんがドタイプなんです……！15歳？気にしない。(ロリコン) 貴方の作品がめちゃくちゃ好きです。応援してます。 (2020年2月14日 20時) (レス) id: 3248997e70 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：暁の園 | 作成日時：2019年11月2日 9時
