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*
「そうですね……うん、行きます。
お昼を抜いたのでそれなりに空きましたし、行かないと皆さんに悪いので。」
「ふーん……そか。
ほな行こか、多分後5分くらいやと思うし。」
「はいっ……！」
私と鬱先生は立ち上がり、私は少しだけ重い体を起こす為にぐぐぐと背伸びをする。
ふぅと息を吐いてから荷物を取ろうと元いた席を見るが、椅子の足元には私の鞄が見当たらない。
それでキョロキョロしていると、不意に後ろにいた鬱先生が口を開く。
「おーい、荷物ならここにあるでー？」
振り返ると彼の手にはいつの間にか私の鞄が掛かっていて。
いつ持ったんだろうと私は素直に驚いた。
「ふふ、ビックリしたん？ やっぱ可愛いなぁ……。
でも手ぇ出したりなんかしたらそれこそグルちゃんにトントン召喚されるから諦めますわ。
……よし、ほな行こか！ グルちゃんが寂しがっとるからね！」
「あ、ちょっ、鞄……！」
「ほらほら置いてくで〜？」
彼は鞄を持ったままスタスタとエントランスの方の扉へ歩いていってしまう。
私は小走りで彼を追いかけ扉を通る。
そのまま置いていかれてしまうと思ったが、図書室を出てすぐのところで彼は待っていてくれた。
「置いてかないでくださいよ……もう。」
「ごめんね、ちょっと意地悪してみたくなったんよ。置いてなんかいかへんから、行こ？」
「はい……。」
私は少し不満に思いながらも彼と共に歩きだした。
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狛々(プロフ) - 美しい文章を見ることができてとても満たされました…！貴方様の細かな場面表現がとても好きです。どうかご無理なさらず、更新を心待ちにしております。 (2023年2月22日 15時) (
レス) @page25 id: 0c572bf162 (このIDを非表示/違反報告)
黒井 屑(プロフ) - 夢主ちゃんがドタイプなんです……！15歳？気にしない。(ロリコン) 貴方の作品がめちゃくちゃ好きです。応援してます。 (2020年2月14日 20時) (レス) id: 3248997e70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁の園 | 作成日時：2019年11月2日 9時
