漆拾漆 ページ35
巽side
ふむ。やはり特待生の設備は無駄にいいですな。応接室も兼ねているだけあり、休憩もとりやすい。
奏「ジュン君ターンの時もっとしっかり軸足に重心のせてー！ Aは隣のジュン君みたく力強くー！」
にしても、このやり方なら、双方に意味がありますな。今はダンスだけをやっていますが、一緒にやって、お互いのよい点を得る。
真面目にやっている方ならたいていの方とできるでしょう。
それにしても、Aさんはすごいですな。かなさんの一声で、振りのキレがさらにかかりました。
奏「はい、オッケー！ ジュン君はもう少し柔軟性身につけた方がいいかも。」
ジュン「うっす。ほんと、アゲハはどんな曲でもやるんすね。これ、振り付けかなりハードっすよ」
少し息の切れた漣さん。
空「これ、私は無理だわ。」
そういえば、そらさんは先ほどからパソコンと向き合ってますが、何をやっているんでしょう？
A「唄ったら死ぬ。てなわけで、変更を要請します。」
Aさんもそこまで息が切れてませんね。
奏「えー。考えるね。巽さん、どーでした？」
俺にもきくんですね。
巽「そうですね、俺はあまり、普段のアゲハを知らないのでなんとも言えませんが...。強いていうなら、Aさんは、もう少し、振りを大きくした方が良いかと思います。」
A「あ、うん。そうね。もともとこれはそう言う曲だし....」
奏「完全に私以外できない振りになりそう。まあいいや。えっと、巽さん、さっき教えた振り、できそうですか？」
ああ、今度は俺の番ですか。
巽「ええ。大丈夫です。」
奏「じゃあ入ってください。空は....あ、だめだ。」
そらさんは集中していて、こちらの声は全く聞こえていないようだった。
A「さっきのだけで創作意欲がめっちゃあがっちゃったか。いいよ、続けて踊る。」
奏「おー。よろしくー。Aー、ファイトー！」
続けて踊れるんですな。まあ、アゲハは比較的ライブ時間が長いことでも有名ですし..。
それよりも、かなさん、マイペース過ぎませんか？
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←番外編
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 63人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：綾 | 作成日時：2020年8月24日 11時
