暁の元へ

27、カカシ ページ27

カカシside

なんだこの子。
初めはただの通りすがりの子にナルトが財布拾ってあげただけだった。

でも俺たちを見て明らかな動揺を見せていた。
俺を見て一瞬嬉しいそうな顔をして
サスケを悲しそうな目でチラッと見ていたのも質問した理由にあるんだが、質問した途端イライラしたような表情。本当に顔にでる子だね。

聞かれて困るのか
ただ単に踏み込んだ質問にイラついたのか…。
前者だろうな。
返ってきた言葉にまた驚いた。
なんて挑発的な子なんだ。


忍としての職業病が出てしまう自分に呆れてしまう。どうしたもんかね。この状況。
あーあ、部下3人も驚いてちゃってるよ。

ーーーーー
サクラ『ちょっ、カカシ先生！！失礼ですよ。』
ナルト『サクラちゃんの言う通りだってばよ！カカシ先生！』

サスケ『おい。女、何故さっき俺を意味ありげに見た？』

A『意味ありげそうに見えたなら、すみません。そんなつもりでは見てないのですが…。』
表情読まれた。私は無意識やったけのに
さすが忍てやつなんかなぁ。
とりあえず離れないとまずい。

A『先生でしたっけ？先程は嫌な感じ出してしまって、すみませんでした。詮索されてるのかなぁーて勝手に想像しちゃいました！！初めて会った人同士そんな事する訳ないのに。』
嫌味ドヤドヤっ。

カカシ『いやーー。こっちこそ不躾にすまなかったねー。でも今、君すごい嫌味言ってやった感でてるよ？』

A『あははー。バレちゃいました？忍かって聞いてましたね？忍じゃありませんよ。私は。貴方は忍の方ですよね。本当心の声まで読まれたら恥ずかしーなぁーー。』
何故に！？何故にこれ程までに私と貴方は嫌味を言い合ってるのだ。なんてバカな私…うまい演技ができない。
カカシ好きやったから悲しい。
ヤバい涙が…。出そう。

第七班( ﾟAﾟ;)( ﾟAﾟ;)( ﾟAﾟ;)( ﾟAﾟ;)
コソコソ…コソコソ…
ナルト『カカシ先生が女の人泣かせたってばよ。』

サクラ『カカシ先生どうしたんですか？あの人も感じ悪いけど最初に感じ悪くしたの先生ですよ！』
コソコソ…コソコソ…

A(あぁー。上向いとこう。涙落ちたらイヤ。。。アジトに帰りたい。

カカシ『コホンッ。いや、君悪かったね！！忍じゃなくて、里がないって事は戦争で両親亡くして行くところがないのかな？辛いことを思い出させちゃってすまなかった。』

A(………！？すごい勘違い。でも勘違い利用して逃げれるかも。。早くしなきゃ2人きちゃう。

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