恋愛ゲームの悪役に転生。だが男だ Ⅲ【男主】 (ページ36)

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「あの、ショッピ様〜?」

フイ、と顔を反対側に向けられる。
なんか俺とチーノのやりとりで蚊帳の外にいたからか、移動する時間になって見てみたら超不機嫌ヅラだった。

ci「うわー、なんか会わんうちに嫉妬しやすくなっとらんかお前」
shp「べっつにー？土俵にやっと登ってきたはずの奴が急に距離感近くなっててめっちゃ苛立ってるわけちゃうけどー？」

ルートでもショッピは餅が焼けやすいと書いていたが、そんなわかりやすく嫉くタイプだったのか。
猫も妬いているときの動きがわかりやすいし、それがショッピというキャラクターの性格に反映されているのだろう。

ci「A、しばらくほっといた方がええよ」
「というかまぁ俺の番だし…とりあえず行ってきます」

行ってらっしゃーいとチーノに言われながら結界の中へ入った。
今から行うのは操作性…前回どこかの青い担任が難易度を上げまくっていた試験だ。

kyo「お、時間通りやな」
「今回はキョー先生なんですね」

どこかの青い奴は勝手に難易度変えるからなぁ、と腕を組みながら言うキョー。
やはりあの担任の勝手な行動は問題になったようだ。

kyo「でも」
「でも？」
kyo「全部的当てれるとは思うから、タイムによって点数を付けさせてもらう」

そうきたか。
となると、魔具を使うより素手でゴリ押しになりつつも行った方がいいだろう。

kyo「やる気十分やな」
「ええ。もしも闇属性の魔法で気分悪くなったらすみません」
kyo「はは、それは心配する必要ないで」

__________むしろ楽しみやから。

(はぁ〜〜ここにいたのか運営メンバー)
これで3人目。ミドリから運営の人数聞こうとしてもそこは頑なに教えてくれなかったが…。あの担任の周りにいる教師陣はもしや殆どがメンバーだったりするのだろうか。

「なら、いいですけど」

あちらが察することがない様にいつもの調子で言った。

「…お願いします」
kyo「おっけ。_______では試験開始！」

頭上に的が現れる。
確かにあの時よりも少ないし、ぴょんぴょん跳ねたり高速で動いてない。
これは楽勝だろう。

「ばーん」

最も中心、最も高い位置の的に魔力を強く込めた魔法弾を撃ち込む。広がっていく衝撃波と共に全ての的が壊れていった。

「はい、お終いです」
kyo「ま…マジか…」

唖然とするキョーを横目に、隣に設置されている測定器を確認すればそこには3秒と表示されていた。