恋愛ゲームの悪役に転生。だが男だ Ⅲ【男主】 (ページ32)

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パッと手を離してにこにこ笑顔でコンタミは言った。
嘘つけ、本当はやりたかったんだろう?とは思うが黙っておく。

co「まぁあくまでも例だから。こういう感じで突然何かするよーって知って欲しくてさ」
「…なるほど。よーくわかりました」
co「おっけい。じゃあ補習は終わりだよ範囲は他の人に聞いといてね」
「わかりました」

テスト頑張って〜とゆるい応援をされる。先ほどとのギャップ差が大きすぎる。本当に応援してくれているのかこの人は。

(はあ、早く帰ろ)

プリントをファイルに挟んで足速に講師室を去ろうとする。

co「あ、言い忘れてたんだけど〜」

彼は声をかけると同時に部屋に防音魔法を張った。

co「これから俺にも頼って欲しいな〜」
「何のことでしょうか?」
co「とぼけないでよ〜潜伏してた2日間で彼に相談してたんでしょ?」

俺知ってるよ、と言うその瞳の中に黒いドロっとした泥のような何かが見えた気がした。やはりカルト集団の運営はみな瞳がやばいのではないだろうか、と思う。

「はぁ…どこから知っているのやら。…誰かのせいで失敗に終わりましたけどね」
co「俺はキミにとっても面白みがないと思ったからしただけだよ？失敗なんて言い方酷いなぁ。…でもこうしてゼペルさんと楽しく話せてるんだもん、少しは価値があったと思って良いかなぁ?」

ふと彼の後ろにぼんやりと揺れる何かが見えた気がした。瞬きの後には飾ってある独特な絵しか見えなくなっていたが。

「……狂ってますね、悪魔みたい」
co「褒め言葉として受け取っておくよ。あ、俺も誰かに言われたら大変だし互いに内緒にしてこうね?」

唇に人差し指を当てるコンタミ。この場でなければとても様になっていただろう。
なんてサイコなパス教師。…ほんと悪魔の説明したばかりだからかそれっぽいこと言いやがって。

「俺が他言したところでメリットないですから。では、失礼します」

講師室の扉を閉めた。

「はあ…」

(普通にガチの悪魔では？？)

md「もうばれてるんじゃない?」
co「流石に攻めすぎたかなぁ?見た目の説明はしてないから平気でしょ〜」