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「まじか…⁉︎」
some「それは聞いてないって⁉︎」
何でも屋のサークルの教師コンビが復活して安堵したのも束の間。今度は数倍厄介な問題が此方に近づいて来ていた。
kane『まぁ他の5人は仲良くしてるんだし、見かけたら着いてくるよなぁ』
『そんな呑気にしている場合か！』
tr「あっナカムさんたちだ。こんにちは〜」
「えっタラコさん」
ちょっと待っての制止をする前にスタスタとルナと風紀委員たちの方へと向かってしまった。
(まずい、タラコの場合はまだ生徒じゃない分いま魔法にかかったら助けるタイミングがないぞ…)
無闇にルナへ近づけない俺は、遠くからタラコが魔法入りのチョコを食べないことを祈るしかない。
Na「タラコさん…⁉︎お、お久しぶりだね!」
tr「こんにちは〜。…あの、この人は?」
lu「初めまして。ルナ・クラシアです」
tr「あぁどうも、タラコって言いまーす」
あれ、と不思議に思う。
彼は追加コンテンツで登場する攻略キャラクター、しかも今日が初対面。となればゲーム設定も合わさって、可愛らしい後輩というイメージを与える挨拶が来るはずだが。
(俺の時より適当に過ぎないか?)
lu「そうだ!よければこれ、受け取ってください」
たくさんの方に配ってるんです、と社交用の笑顔でルナは袋に入ったチョコレートを渡してきた。彼方もやはり心ジュエルを集めるためにそこら中にチョコをばら撒いているのだろう、でなければ歩くだけで周りが声を上げたり近寄ったりしない。
tr「あ、結構です」
lu「……え?」
タラコの発言に一瞬あたりが静寂に包まれる。人が多く集まるイベントでは珍しい光景に俺は瞬きを繰り返していた。
とんでもない返ししてないかあのキャラ、と。
some「うわぁ、思った以上にストレート」
kane「あはは、アイツらしい〜」
何となく察していたのか2人は口々に感想を呟いていた。
lu「で、でも結構美味しくできてますよ…?」
tr「それの数倍かわいくて、美味しいチョコのお菓子食べたあとにそれ食べたら…さっきの幸せ逃げちゃうので」
あぁグチさんにあげれば良いか、やっぱください。と手を前に出す彼の神経はどれほど太いのだろうか。いや…この学院で起きている問題を知らないからこそ、第三者としてはっきりものが言えている可能性はあるけれど。
Na「え、そのお菓子って俺たちの分もあるのかな〜なんて」
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作者名：あんべべ | 作成日時：2022年12月1日 19時
