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カチャカチャ、シャカシャカ、最後にチン。
気合いの炎を灯し爆速でスイーツを作成し始めた。

zm「お、鬼の勢いやな…」
gr「ゼペル氏本気のスイーツ作りか!どんなものを作ってるんだろうなぁ」
os「おま、手ぇ緩めんなや。でも…有名シェフ以上の手際の良さや」
ht「そういえばリーリエさんが言ってた気がする。本気で料理を作る時とんでもないって」

(あとは切り分けて…)

タイムアタックのような素早さで調理を終えて、それぞれを小皿に切り分けてのせる。隣にクリームを添えカトラリーも用意。
そして最後に。

「甘い素敵な夢を、召し上がれ」

粉砂糖の雪を優しく降らすように。学院長直伝の魔法をかけてガトーショコラが完成した。
どれも形が崩れないように浮遊魔法で手早く彼らの元に送り、ウツとショッピのガトーショコラだけは俺が運ぶ。

gr「む、そっちの方が大きいな」
「掴みやすくしてますからね」
zm「つか…ん?」

二つのガトーショコラをテーブルに置き、俺は手袋を医者の手術準備のようにきっちりとはめ込む。
パチン。やけに響く音が家庭科室を静かにさせたあと、俺は勢いよく。

「せーのっ」


ガトーショコラを2人の口に突っ込んだ。


zm「う、うわぁ…」

ホールのガトーショコラ、家庭向けと言われているサイズの6分の1。それをウツとショッピの口に押し込む。

shp「んん"ー!?」
ut「ん、ん"く"……」
「何言ってるか分からん。とりあえず2人とも、よく噛んでよく飲み込んでくれ。食べきるまで手を離すことはないから安心してゆっくり食べていいぞ」

何やってるんだというこの場全員の気持ちもよくわかる。しかし昼間の会長の戦いを経て俺はわかった。
(半ば無理矢理でも直したい奴にはゴリ押す)
と。

zm「や、やり方えげつな…。とりあえずショッピくん、鼻で息吸うんやで〜」
ht「大ちゃんも頑張れ〜。三分の一いったよ〜」

2人の動きを抑え込みながらゾムとヒトランは緩く応援している。一方でもう片方の2人は絶句しているのか静かにこちらを眺めていた。


os「絶対にグルッペンとの戦いの結果やろ…」
gr「口外するなよ。あの2人の銃口逃げ切れる自信ないからな」

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設定タグ:男主   
作品ジャンル:ファンタジー
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作者名:あんべべ | 作成日時:2022年12月1日 19時

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