恋愛ゲームの悪役に転生。だが男だ Ⅷ【男主】 (ページ7)

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それからの3人は素晴らしかった。もう間も無く来る覚醒してしまった犯人と魔獣への素早い対策強化が始まったのだ。

エーミールは高等魔法レベルの魔法陣にさらに細工を加え始め、ひとらんとゾムは俺にジャケットを預けより本気モードに移行する。

「覚醒、してるんですよね…?相手」
zm「せやな。だからこそ本気でいかんと」

なんだろう、根本的な所が俺の考えと違うのかもしれない。まあやる気を削いでしまっても困るため有難いと言えばそうなんだが…。

ht「来るよ」

普段と違う声色をしたひとらんの声がしたと思えば、太陽の光が遮られる。直後、轟音が鳴り響いた。
魔獣に雷が直撃したのだ。

アニメならばレントゲンみたく骨が見えそうなほど、ビリビリバチバチブガブガブガと。
前世ならば確実にショック死不可避な雷が収まる。焦げ目のついた魔獣は当然ながら事切れていた。元からダンジョンで倒される魔獣とはいえ、こんな終わり方に少しだけ同情。

zm「エミさん犯人は倒せてないやん」
em「即席の即席ですからね。1割でも削れてたなら重畳です」

倒れた獣の上にむくりと立ち上がる犯人。その瞳は俺と同じ色をしていた。
その背後には闇のような…泥みたいなぐちゃぐちゃとしたオーラが見える。とっても気持ち悪い。

Miz「見つけたぞ…!純正…‼︎」

どこかノイズがかけられているようなガサガサの声。そして、どうやら俺だけを見てくれているらしい。やだ、ファンですか?なんて事件の内容が異なっていれば言えただろう。

俺を隠すようにエーミールが前に出る。
すれば犯人は途端に怒りを露わにしノイズに塗れた怒号を放出した。

Miz「ええい、邪魔だ！さっきの教師といい……お前ら小物どもは魔獣に喰われてしまえ！！」

闇属性の魔法陣が大量に現れた。
大口魔獣が出てきた時と同じもの。それが2桁。

em「飛びましょう!」
「はい」

上へ向えば下からは大量の魔獣が現れる。
まるで以前のパーティー並みに。

Miz「俺の力が本物だと認めさせてやる…
そしてお前の力も奪ってやる…！！！」

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掛け持ち作品できました(主人公キャラ性別不明です)
PRISM【d!】