恋愛ゲームの悪役に転生。だが男だ Ⅵ【男主】 (ページ17)

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ドレッド　闇に壊れるページ17

「さて」
An「ほいほい」

俺の寮部屋にて、魔物姿に戻っているアンと作戦タイム。因みに通信魔法でここには居ない教師2人も参加中。

相変わらず俺は不機嫌になっているのだが、まぁそこは気にしない。

「明日、ついにアンによる噂の流布が始まります」
An「我が子タチも配置済みデスわ!」

ご助力感謝デス!とレウとミドリに感謝の言葉を送るアン。
そのまま彼女の誉め言葉乱射を止めて、話のレールを整備した。

「こほん…前に話した通り、恐らくあの生徒はありもしないこの噂で、大掛かりな魔法を使います。すると。当然ながら俺が犯人ではないか…となるでしょう」

特にクラシアさんとその信者みたいな人たちから。と付け足せばミドリがアレ嫌いと反応する。
わかる、俺も嫌い。

本来なら一年の間は特に嫌われているはずだったと言うのになぜあのように人気になったのか。本当に謎である。

「そして、もうすでに始まっている魔力の暴発もといレイブン。ひと暴れはやはり確定で来ると思います。独房入りも避けれないと思うので」
re『今の状態でアレだもんな…。クラシアさんからの攻撃を受けるにしても、限度は弁えてね?』
md『よく思ってない教師たちがピクトさんを塔に行かせないようにしてくる可能性もある』

あーはい。と曖昧な返事を返す。

シナリオ通りならば、ピクトは絶対に来ない。
主人公が異変が無くならないため捜査をする際、彼は助言を行うポジションになってしまうのだ。

本当に危険な場合は俺から会いに行けばいい話なので、ルナと行われる戦いは死ななきゃ安いで挑むつもり。
心配はされるが…まぁ仕方ないと言う事で。

「…それくらい派手にやらないと」

ゲーム内でゼペルが苦しんでいた分、そして俺にも散々容疑をなすり付け体調も乱してきた分。
2つの重さに苦しんでもらわなければ。

An「ワタシもルナ様の監視頑張りマス!
先生様ガタも色々頑張ってくださいマシ〜」

re『Aさんに頼まれた事だから。全部こなすから期待してて』

md『…終わったらちゃんと褒めてね?」

「もちろん。とびきりのをあげますよ」

(始めるか)

一年時において、大きな山場イベントを。