彩誕大遅刻 �� ページ22
“若武的” 誕生日会クライシス〜彩誕記念作品〜
「アーヤの誕生日会やろうよ！」
ここは秀明塾の最上階に位置するカフェテリア。いつも中学生たちで賑わって騒がしいそこだが、きょうも元気な学生の声が響いている。
本日響いたその声はいつも温厚で静かな小塚和彦の声であったが、特に目立つことはなく同じ席についている四人だけが聞いていた。
小塚の声にすぐ反応したのは美門だ。
「いいんじゃない、ちょうど休みの日だし。」
続いて上杉も言葉を発した。
「いいんじゃねえか、こないだ小塚のもやったしな。」
いつも冷たい印象を抱かれる彼だが仲間の誕生日会には乗り気な様だ。
「じゃあいつも通り若武先生の家かな、ねえ若武先生？」
黒木が何故か小塚の言葉以降黙りこくっていた若武の顔を覗き込んで問いかける。他の同席者もなにやらいつもと様子の違うリーダーに違和感を抱いたようで、みんな揃って若武に視線が向く。
いつもの若武のようにノリよく賛成、ないしは何故か張り合ってくるかと思いきや黙ったままだからだ。
黒木の言葉にやっとみんなの視線を集めていたことに気づいたのか若武ははっと顔をあげて、取り繕うように大きな声で了承した。
「っああ、じゃあアーヤの誕生日の昼の3時に俺んち集合な！小塚、アーヤに連絡頼む。」
「うっ、うんわかったよ。昼の3時って言っとくね。」
急に声をあげた若武にびっくりした様子を一瞬覗かせた小塚だったが、すぐ平静を取り戻して返事をした。
それを言った若武は何かを誤魔化すように「じゃあ用事あるから」と言ってそそくさとカフェテリアを出て行ってしまった。
その後ろ姿をみんなで揃って呆然と見送る。ふと上杉が口を開いた。
「あんなに急いで…そんな用事本当にあんのかよ。」
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赤シートメガネ(プロフ) - enoka_017さん» お褒めの言葉ありがとうございます。KZメンバーの描写は特に表情や仕草にこだわっているのでそう言っていただけてとても嬉しいです。KZよりの作品ですのでこれからも楽しんでいただけると思います。また機会がございましたらREBORNも読んでみてくださいね(笑)。 (2021年9月10日 21時) (
レス) id: 1a1e090d12 (このIDを非表示/違反報告)
enoka_017 - 私はREBORNに関しては浅学ですがKZメンバーの描写が丁寧且つ明瞭で楽しく読ませていただきました。続きも期待しております (2021年9月10日 18時) (レス) id: 268e8d600c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤シートメガネ | 作成日時：2021年9月8日 22時
