【黒子のバスケ】愛を知らない少女【赤司征十郎】

入学式 ページ2

京都の桜は入学式を迎える日、既に散っていて。


何となく不穏な空気の中、入学式を迎えた。









「きゃー‼見て私、赤司サマと同じクラスよ！」


「えー‼良いな、赤司サマめっちゃかっこいいよねー！」


「本当、本当、勉強して洛山にまで来た甲斐があったわー！」




なんて、女子の悲鳴にも近い声が上がる。



赤司、ってヤツはそんなにかっこいいのか。


出来れば、そいつとは同じクラスになりたく無いな。


煩いのは嫌いだし。




とりあえず、私は自分の名前を探すことにした。




"相川 A"


なんともキリが良い、一年一組一番。


貴方「とりあえず、一組に行くか…。」


ギャーギャーと騒ぐ女子たちを尻目に私は教室へと向かった。









.









窓側の1番手前が私の席だった。


窓に映る散りゆく桜を見つめながら、私は1人ぼんやりとしていた。






すると…


「「「「きゃー‼赤司サマよー！」」」」


女たちの黄色い悲鳴が教室中に響く。


貴方「何事…？」


声のする方を見ると赤髪の男の子を囲む女の子たち。


あの赤髪が赤司？


なんか、背が小さい…。


そんなことを思っていたら、赤司が教室へと入って来た。




ん…？待てよ？


ここ、ウチの教室だよね？


え、ちょっと待って。


赤司って人、まさかの同じクラス⁉


嘘だろ…。


キャーキャー言う女子が煩いし。


…しかも








カタッ


赤司って人は私の後ろの席に座った。


嘘でしょ⁉


っていうか、後ろからの威圧感ハンパないし‼


周りの女子は煩いし。









最悪だ…。

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