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10話_ご褒美タイム ページ11

いやいや、そんな事でいいんですか!?と反論してみたものの、全く相手にされなかった。

一「つか、敬語抜いてくんねぇか?俺と同じくらいだろ?」

『いや、一応20歳だよ。』

二「はあっ!?まじかよ……。」

一「え、すんません……ってもう今更だしタメでいいか?」

『あは、いいよ。』

君は本当に年下ですか?
一郎くんに謎の疑惑出てきたけど。

一「因みに、知ってるかもしれねえが、俺の弟は、今ここにいる二郎と、もう1人出かけてる三郎ってやつがいる。もうすぐ帰って来ると思うぞ。」

一郎くんは、んじゃ、頼んだわー、といって出て行ってしまった。
二郎くんとの2人きりが気まずすぎワロタ。

『あ、えーっと、何する?』

二「うっ……お、俺は、宿題があっから片してくる……っス。」

宿題?分かるの?

『じゃあ、私教えようか?二郎くん勉強できなさそうだし。』

二「はあ!?な、なんだよ!!……ですか」

『あ、ごめん。悪気は無いの。』

ごめんなさい。癖です。
思った事がパッと口に出てしまう。

『じゃあさ、せめて同じ部屋行っていい?1人だとつまんないからさ。』

二「別に、構わねーけど……ス。」

さっきからどうも二郎くんの敬語がおかしい。

『ふはっ、敬語、やめていいよ?使い慣れてないんでしょ?おかしいよ。』

二「ぐっ……何か悔しいが、そうさせて貰うわ。」

『部屋行こう。』

二「おー。」

二郎くんの部屋は二階にあるらしい。
私は二郎くんの後ろをついて行ってる。

ガチャ

『おぉー』

二「あんま見んなよ。なんか恥ずいし」

ポスターとかフィギュアとかラノベとかいっぱいあった。
まあ前世の私の部屋には劣るけど。

二「俺は宿題してっけど、暇だろうし、ラノベとか好きに読んでていいからな。」

『ありがとう。そっちこそ、分からないところあったら遠慮なく呼んでね。』

つーか面倒見られるほど俺ガキじゃなーんだけどなぁ……。と呟きながら二郎くんは宿題を始めた。

11話_頑張れ。→←9話_迷子の子猫は私です。



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作者名:雪兎 | 作成日時:2019年7月16日 2時

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